後輪タイヤを2つに割った3輪自転車は果たして走るのか? 海外YouTuberの奇妙な挑戦に迫る

 アメリカの科学系YouTuber「The Q」(チャンネル登録者数1300万人)が、後輪タイヤを半分にして前後につなげ、合計3個のタイヤとなった珍しい自転車を製作する動画を投稿した。該当の動画は、2022年6月24日公開の「Just a Normal Bike Math: 0.5 х 2 = 1 Wheel」だ。

Just a Normal Bike Math: 0.5 х 2 = 1 Wheel

 動画の冒頭、自転車を運転している最中、歩道の縁石を勢いよく乗り上げたことで前輪の一部が破損してしまう。そこで、後輪のスプロケット(チェーンとかみ合う歯車)とタイヤチューブを取り外し、ホイールを半分に切断(なぜか前輪のタイヤではない)。続けて、半分に切断したホイールの外周に合わせるように、取り外したタイヤチューブも切って、取り付ける。ただし、タイヤを半分に切ってしまったことで空気を入れられなくなったので、代わりにタイヤチューブ内にパイプを差し込んで補強。半分に切ったタイヤの1個にスプロケットを取り付け、そのまま後輪に取り付ける。

 続けて、残り半分の後輪タイヤを取り付けるため、自転車の後輪部分にフレームを取り付け、後ろに長く伸ばすようにカスタマイズ。残った半分の後輪タイヤを、本来の後輪部分のさらに後ろに取り付けることで、本動画の画期的なデザインの自転車が完成。

 それぞれ半分に切断された2個の後輪タイヤは、対称となるように前後で取り付けられている。そのため、漕いでもタイヤ部分が必ず地面に接するようになっており、普通の自転車のように問題なく漕げる。動画内では縁石を降りるシーンもあったが、問題なく走行していた。傍目から見れば誰しもが目を奪われるデザインだが、画期的な自転車は動画で見ていて非常におもしろい。実際に、約6,893万回も再生されているほどの人気動画であり、多くの視聴者がこちらの珍しい自転車に興味を示していることがわかる。コメントでは「前輪が壊れたのに後輪を改造していて、混乱している…」「日常生活では実用的でないが、革新的で珍しいコンセプトだ!」といった評価があった。

How to Make Pepsi Vending Machine out of Cardboard

 このように「The Q」のチャンネルでは、もの作り系の動画を多く投稿しており、チャンネル登録者数1,300万人という人気を集めている。たとえば直近だと、2022年6月17日公開の動画「How to Make Pepsi Vending Machine out of Cardboard」で、段ボールでペプシコーラ缶の自動販売機を作るという、子ども心をくすぐるようなおもしろい企画を投稿している。巧みな技術によるもの作りの世界に触れたい方は、この機会にぜひ「The Q」の動画を視聴してほしい。

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