まさにリアル版『アイドルマスター』 『NOBROCKドキュメント』が見せる佐久間宣行の魅力

 『ゴッドタン』(テレビ東京系)のプロデューサーとしてお馴染みの佐久間宣行氏。2021年7月に開設した自身のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」は、現在登録者数50万人と迫る。

 順風満帆のYouTube運営を見せる佐久間氏ではあるが、新たにYouTubeチャンネル「NOBROCKドキュメント」を開設し、1本目の動画を6月7日に投稿。現在5本しか投稿されていないが、今後の展開を期待させる内容となっている。

共通の夢を持たないメンバーたち

 まず、佐久間氏が以前プロデューサーを務めた番組『青春高校3年C組』(テレビ東京系)内で誕生したアイドルグループ「青春高校3年C組アイドル部」のメンバーから、「佐久間さんにプロデュースしてもらえませんか?」という依頼が来たところから動画は始まる。

 どうやら、放送期間中は『君のことをまだ何にも知らない』『好きです』などシングルを出してはいたが、2021年3月に同番組が終了して以降、目立った活動はしておらず、メンバーはダンスやボーカルの基礎レッスンを通っているという。とは言え、1年以上も表舞台から遠ざかっている現状に焦燥感を覚え、藁にも縋る思いで佐久間氏に助けを求めたようだ。

【困惑】プロデュースして欲しいと頼まれたので会ってみた

 2本目の動画では日比野芽奈と大曲李佳が登場。佐久間氏がプロデュースを引き受けるかどうかの前に、メンバーの熱意を確認する。日比野は「いろいろなスタッフやファンに恩返ししたい」と語るが、佐久間氏は「教科書みたいなことばっかり言う」と一蹴。佐久間氏にプロデュースを熱望する大曲に対しては「(自分がプロデュースになると)そんな楽しい話しばかりじゃ無くなる」とどこか甘さを感じる2人に違和感を示し、「(今回の件)やめる?」と聞いてしまう。

【怒り】せっかく久しぶりに会ったのに

 とは言え、残りの3人のメンバーからも意見も聞くことになり、3本目の動画では齋藤有紗、前川歌音、西村瑠香が出演し、各々の思いを探っていく。もともとアイドル志望だった齋藤は「(アイドルを)やりたいです」と語気を強める。一方、前川はグループとして活動するほうが注目度が上がるためアイドルを目指したいと語り、西村も「シンプルにメンバーが好きで、皆と一緒にできるのがアイドルだから、やってみたいかな」とあまりアイドル活動には乗り気ではない様子。

 5人の思いを聞いたものの、各々のベクトルが揃っていないことが露呈し、佐久間氏は「5人で共通の夢というか、どういう風になりたい?」と聞くも3人はだんまり。すると「それ(共通の夢)がないグループは絶対応援されない」と続けるが、それでも共通の夢が語られることはなく、5人で話し合うことを促してその場は解散となった。

 正直、“5人の熱い思いが伝わり佐久間氏が重い腰を上げる”とベタな展開を予想していただけにモヤモヤ感が抜けない。とは言え、「これがアイドルをプロデュースすることのリアルなのか」と思わせる内容になっており、5人が今後どのような軌跡の残すのか期待したくなる。

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