テスラのEV車が大幅値上げ イーロン・マスクの狙いとは?

 アメリカのテスラがEV(電気自動車)のラインナップ全体で価格を大幅に引き上げることを発表した。

 「Tesla Model XデュアルモーターAWD(全輪駆動)ロングレンジ」は、今回の値上げで114,990ドルから120,990ドルに、6,000ドルの値上げ。「Tesla Model S」は、99,990ドルから104,990ドルに、5,000ドルの値上げ。

 最も人気のある「Tesla Model Y」も値上げ対象。「Model Yロングレンジ」は、62,990ドルから65,990ドルに。「Tesla Model Yパフォーマンス」は67,990ドルから69,990ドルに値上げとなる。

 「Tesla Model 3」の値上げは小幅にとどまった。「Tesla Model 3ロングレンジ」は、54,490ドルから57,990ドルと2,500ドルが上乗せされる。

 2021年から毎月のように価格が上昇し、2022年初頭に一服したように見えたが、ここにきて大幅値上げに踏み切った。その背景には何があるのだろうか。

 海外メディアはによると、テスラは昨年の値上げで粗利が増えており、今回も粗利の増加を狙っていることが考えられるという。一方、モデルによっては予約から販売まで6〜12カ月を要するため、先々のコスト増加を見越しておく必要もありそうだ。

 テスラは値上げの理由を明らかにしていないが、「アルミニウムといった原材料価格と物流コスト上昇のため」といった可能性も報じられている。

 テスラのイーロン・マスクCEOは、景気後退リスクの予感を漏らしており、人員の10%削減の必要があると示唆。

 世界的な経済の混乱を引き起こしているコロナ禍とウクライナ紛争の長期化が予測される中、テスラは、あらゆる対策を講じているようだ。

(source)
https://electrek.co/2022/06/15/tesla-tsla-increases-electric-car-prices-across-lineup/
https://www.cnbc.com/2022/06/16/tesla-hikes-us-prices-across-car-models.html

関連記事