普通の大学生と会社員がなぜ人気クリエイターに? ともかほちゃんねるに聞く「YouTube活動が実を結ぶまで」

 普通の大学生と会社員だったカップルが、人気クリエイターに! そんなYouTubeドリームを叶えた『ともかほちゃんねる』。もともと真面目な性格で「まさかこんな未来になるとは」と自分たちでも驚いているそう。

 心の内に秘めていたクリエイターへの憧れ、そして「好き」を仕事にするということ。2人がどのように、その一歩を踏み出すことができたのか。ともかほの馴れ初めから、YouTubeチャンネルを始めたきっかけ、これからやりたいことについてたっぷり語ってもらった。

はじまりは先輩と後輩「絶対に付き合えないと思っていた」(かほ)

――動画やInstagramのイラストエッセイでもお話されていますが、改めておふたりの出会いについてお聞きしてもいいですか?

かほ:私が大学3年生のとき、ともやが同じ大学に入学してきて。テニスサークルで出会いました。

ともや:新入生歓迎のビラがたくさん配られたなかで、良さそうだなと思ったところの連絡先が、会長、副会長、かほの3人分載っていて。「女の人なら話しやすそうかな」と思い、かほに連絡しました(笑)。

――最初は先輩と新入生という関係性だったんですね。お互いの第一印象はいかがでしたか?

かほ:スポーツをやっていた感はあるけど、なんかひょろっとしていて、穏やかそうな感じ?

ともや:田舎くさくなかった(笑)? 僕、新潟出身で地元がめっちゃ田舎なんですよ。大学入学を機に上京したので。

かほ:んー、それよりも“1年生感“がすごかった! あと、自分のことを「僕」というのがすごく印象的でしたね。

ともや:かほの第一印象は“頼れるお姉さん“って感じ。こんなにフランクに話せる先輩は初めてでしたし。

かほ:「1年生こっちー!」とか、大きい声を出すポジションだったから(笑)。

ともや:そう。めちゃくちゃ話しかけてくれたし、しっかりした人なんだろうなと思っていました。

――そこからカップルになっていったのは?

かほ:付き合ったのは翌年の2月ですね。

ともや:お互い別の人と付き合ってたのもあって、ずっと「先輩後輩なんだけど友だち」みたいな仲の良さだったんですよ。でも、それぞれフリーになった夏ぐらいから、毎日のようにLINEするようになって、2人で遊んで……。

かほ:私が先に好きになって、めっちゃ好き好きアピールをずっとし続けた結果、ともやが折れたみたいな感じですね(笑)。

ともや:折れたというわけじゃないけど(笑)。

かほ:でも、絶対付き合えないと思ってたんですよね。それまで恋バナとかもしてたので、好きな人のタイプとかお互い全然合っていないのを知ってたから……。

ともや:でも合っていないからこそ、めっちゃ仲良くなれた部分もあったと思う!

好きなものを共有していくうちに生まれた“淡い期待”

――お付き合いが始まって1年半ほどして、かほさんがInstagramを開設、そしてYouTubeを始められましたね。何かきっかけがあったのでしょうか?

かほ:当時、私はYouTubeのアプリも入れてないくらい本当に何も知らなかったんですけど、ともやがすごくYouTubeにハマっていて。一緒に見るうちにどんどん好きになったんです。

ともや:そこで「YouTuberって、YouTubeに動画をアップして収入を得て暮らしているんだよ」みたいな説明もしたんです。そしたら「めっちゃ楽しそう! そんなふうに生活できるのってすごくいいね」と。

――それで、すぐに立ち上げることに?

かほ:いいえ。「いいな」と思っても、なかなか自分で始めるところまでは……。きっかけになったのは、私が就職して仕事がイヤになったころでした(笑)。おためし感覚でイラストエッセイを投稿して。

ともや:「いきなりYouTubeは難しいかもしれないから、まずはInstagramから始めてみたらいいんじゃないかな」とアドバイスしました。かほは絵を描くのが好きなのを知っていたので。

――かほさんの就職先は、たしか一般事務だったんですよね?

かほ:そうです。とくになりたい職業とかなくて、正直言うと働きたくなかった(笑)。本当に地味に仕事をして、平凡な主婦になって、子どもが大きくなったらパン屋さんとかでパートして……みたいな。そういうのが理想でした。なので、就活のときも「誰かをサポートするのも好きだったし、事務職かな?」くらいの感覚で。でも、実際にやってみたら電話を取る業務が多くて、クレームの嵐だったんですよ。それですごく参っちゃって。そのうち、もっと自分から発信できたら楽しいのにな、と思うようになっていきました。

――Instagramを始めてみたときの気持ちはいかがでしたか?

かほ:会社ではネガティブなクレームばかり受けていたのに対して、インスタのコメントはポジティブで明るいものばかりで。だんだん仕事よりもインスタを頑張りたい気持ちが強くなっていきました。

ともや:通勤中にもイラストを描いてたもんね。

――ともやさんは、そばでかほさんの姿を見ていてどんな気持ちでしたか?

ともや:僕はまだ大学生だったので、仕事の話を聞いてもわからないことが多くて。でも、インスタの話は2人でできたので、かほが楽しそうにしているのを見て嬉しく思っていました。

かほ:そうだね。そのころはまだ趣味という感覚でしたけど、これがなにかの入口になったらいいなと、淡い期待を持ち始めていたように思います。

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