『Weekly Virtual News』(2022年6月6日号)
止まらない壱百満天原サロメ旋風と、メタバースに起こった国際的&学術的な動き
様々な「問題対処」のための動きが多かったが、学術的な方面でメタバースを積極活用する動きも見られた。東京理科大学・理工学部が、「VRChat」上で異分野交流イベントの開催を発表したのだ。参加枠35名のうち、20名はVR機器未所持の人から募集し、VRヘッドセット「Meta Quest 2」の無料貸し出しや、操作・設定を行う事前説明会を行うなど、まだVRやメタバースを体験したことのない人に大きくフォーカスしているのが特徴だ。
イベントには東京理科大学の教授などが参加する一方で、「VRChat」の学術コミュニティ「VRC理系集会」の主催者も登壇し、「メタバースと異分野融合」をテーマに発表を行う予定だ。大学がここまで大規模に「VRChat」を活用する事例自体はもちろん、イベントにVRChatコミュニティが大きく関わるということは、非常にめずらしく挑戦的な取り組みだ。「様々な人が垣根を越えて集まる場」としてのメタバースは、バズワードの荒波を乗り越え、着実に定着を始めている。
※1 https://note.com/nemchan_nel/n/n9719ada396a0