朝倉海がメイウェザーのジムに殴り込み 思いがけぬ「神回」が実現した武者修行

 総合格闘家でYouTuberの朝倉海が、アメリカでの武者修行中にボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーと対面を果たした。

 朝倉は4月15日、自身のYouTubeチャンネルに公開した動画で同月中旬から1か月ほど、米国・ラスベガスへの武者修行に挑戦することを報告した。渡米の理由は、大晦日の「RIZIN」で3年連続敗北を喫したことで「僕自身変わらなきゃいけない。練習環境を見直さなきゃいけない」と危機感を抱いたからだという。朝倉は「今自分自身ちょっと、伸び悩んでるのかなと感じていて。ここで1回海外に行ってみて、ほんとに世界のトップの選手たちと練習することによって新たな発見があると思う」と意気込んでいた。

 その後、YouTubeでアメリカでのトレーニング風景や現地の有力選手とスパーリングに励む様子を動画で伝えていた朝倉だったが、この度、超弩級のスーパースターと邂逅することになった。

メイウェザーのジムに殴り込みにいったら返り討ちに遭いました

 5月26日に公開された「メイウェザーのジムに殴り込みにいったら返り討ちに遭いました」と題した動画で朝倉は、現地で合流したRIZINの運営を担うドリームファクトリーワールドワイドの代表取締役・榊原信行氏の計らいにより、メイウェザーが経営するボクシングジムを訪問。「ここで最強のボクサーが生まれたわけですね」と感慨深そうに見学していると、“ご本人”が到着した。メイウェザーとグータッチすると、朝倉は「ワオ!」と興奮を隠しきれない。さらにここから急展開が。なんと、またしても榊原氏の計らいによって、メイウェザーが展開するボクシングプロモーション会社「メイウェザー・プロモーションズ」の若手選手と急遽ボクシングルールでスパーリングをすることになったのだ。

 「すごい展開ですね」「僕ボクシングの試合したことないっすからね(笑)」と困惑を隠しきれない朝倉だが、RIZINのトップファイターがここで逃げるわけにはいかない。ボクシンググローブとヘッドギアを付けて「マジでよくわかんないけどやりますわ!」と言い、リングに上がった。相手は、朝倉と同程度の体格のファイター。最初は軽く打ち合うつもりだった朝倉だが、相手からいいパンチをいくつかもらううちに真剣になっていく。また、メイウェザーをはじめ多くのメイウェザー・プロモーションズのメンバーが見守る日本とは異なる完全アウェーの状況に加え、蹴り技・組み技が使えない不慣れなボクシングルールにも悪戦苦闘し、相手選手にペースを握られる場面が目立った。

 スパーを終えた朝倉は、開口一番「難しいっすね。できないもんすね意外と。やられましね。めちゃめちゃ。ボクシング難しいな、マジで」と悔しそうに漏らしていた。そんな朝倉に対し、メイウェザーは「ここにいる俺たちメイウェザープロモーションとメイウェザーボクシングクラブは君をとても誇りに思う。闘い返すことができることを君は見せてくれたし、途中でやめたりもしなかった。君はRIZINを代表する存在で、もちろんRIZINはファミリーだ。これまで長い間RIZINとビジネスをしてきた。たしか5年だ。俺たちみんなで日本へ行って君はサポートするよ。君が成長し続けていって、ベストが発揮されるところを見たい。君は最高だ」と激励していた。

 日本人YouTuberのチャンネルにメイウェザーが登場したことは恐らく今回が初だろう。朝倉ファンにとっても、格闘技ファンにとっても思いがけない“神回”といえる動画となった。

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