Soundcore初のオーディオグラス『Soundcore Frames』は試す価値アリ 実際どんなシーンで使える?

普段使いのしやすさは、その人のファッション次第か

 近年は、耳をふさがないオープンイヤーというリスニングスタイルが模索されており、オーディオグラスはその枝葉の一つといえる。音響メーカーBoseの『Bose Frames』や、HUAWEIの『HUAWEI X Gentle Monster Eyewear II』などの先例があるが、筆者はこの2台ともを体験したことがある。それらと比較すると、『Soundcore Frames Cafe / Landmark 』は非常に手に取りやすい価格が魅力だ。

 一方で、普段使いに向いているかと聞かれると、これはちょっと難しい。Soundcore Framesは、なんせ大きい。写真右は筆者所有の黒縁メガネだが、比較してみると倍ほどの厚みがある。フレーム、ヒンジ、レンズ面積など、ひとつひとつの部位が大きいため、ファッション的にも人を選ぶだろう(サングラス的にはレンズが大きいのは有利)。

 一般的なメガネケースには、まずおさまらない。専用ケースが用意されているので持ち運びには問題ないが、今回のレビューでは触れなかった。

 口広なメガネケースであれば収納は可能。ケースも含めてファッションを楽しみたいのなら、サイズを見越した選択が必要になるだろう。

 ビッグフレーム&レンズなメガネはファッションとしてはあるスタイルなので、こうしたSoundcore Framesの特徴を楽しめる人もいるだろう。オーディオグラスの難しい所以はファッションとしての感性も無視できないためだが、サングラスは日除けにも使えるため、有用シーンは多いと感じた。日本はサングラス人口が少ないと言われているが、目への紫外線ダメージを防ぐなら、普通のサングラスではなくこうしたスマートグラスという選択肢も悪くないだろう。サングラスを持つことの気恥ずかしさも薄まるのでは?

 Soundcoreにとって初のスマートグラスということで改善の余地はいくらか感じたものの、価格や使い勝手、そして音質などを鑑みると、かなり面白い製品に感じた。オーディオグラスに興味がある人なら、試す価値アリだ。個人的にはフレームが取り外し可能なことを利用して、付け替え用のフレームがあっても良いかなと思う。例えば低音に特化した音質のフレームや、ファッションを意識した細いデザインのフレームなど、バリエーションがあると選びがいがある。Soundcore Framesの、さらなる進化に期待したい。

(Source)
https://www.ankerjapan.com/pages/soundcore-frames

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