『GUNDAM EVOLUTION』はポスト『オーバーウォッチ』になり得るのか? チームシューター界隈を賑わせる巨人たちの行く末
「ポストオーバーウォッチ」の可能性は十分。コミュニティに根付くかは今後の施策次第
「ガンダム」シリーズ初のチームシューターとしてお披露目された『ガンエボ』。同作は現時点で「ポストオーバーウォッチ」のポテンシャル十分と言って良いだろう。
ガンダム+チームシューターという目新しさで話題性も強め。筆者も実際にプレイしてみたが、ネットワークテスト版の時点で完成度が高く、一部を除けば現状で大きな問題点は見受けられなかった。この点はネットワークテスト終了後に公開されたアンケート&プレイレポートの結果からも明らかである。
『オーバーウォッチ』のプレイヤー層に馴染み深い6人制を採用している点も大きい。奇しくも『オーバーウォッチ2』はチーム人数が5人になることが発表されており、既存の『オーバーウォッチ』プレイヤー層を取り込むのはそこまで難しくないはず。加えてバンダイナムコグループは「ガンダム」という巨大IPをeスポーツシーンで生かすべく、『ガンエボ』と前述の「バトルオペレーション」シリーズの2軸でグローバル展開も見据えている。
ただし、『ガンエボ』が持続的な盛り上がりを見せ、コミュニティにしっかりと根付くかどうかは、はっきり言ってバンダイナムコグループの施策次第。とりわけチームシューターはFPSの中でも競技性が強く、コミュニティの関心を誘って新規ファンを取り込むにはeスポーツシーンと絡めたプロモーションが必要不可欠だ。
同じくチームシューターの『オーバーウォッチ』が世界規模の大規模トーナメント「オーバーウォッチリーグ」を継続的に開いていることから、『ガンエボ』でも同様のeスポーツプログラムを実施し、プレイヤー人口および観戦者の確保に努める必要があるだろう。
『ガンエボ』と『オーバーウォッチ』の開発陣は今後もテストを実施し、コミュニティからのフィードバックを元にブラッシュアップを図ると語っている。チームシューターの覇権を握るのは果たしてどちらなのか。それともまだ見ぬ新規タイトルがFPS界の勢力図に名を轟かせるのか。これからの動向に注目しよう。