YouTubeの「ルーティン動画」はロングヒットしがち? 視聴回数が増える"新生活シーズン"の傾向を分析

「ルーティン動画」はロングヒットしがち?

 動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker」を運営する株式会社エビリーが、「ルーティン動画」についての調査結果を発表した。

 【調査内容】
検索キーワード:ルーティーン、ルーティン、routain、GRWM(or検索、タイトル)
調査期間:2022年3月13日〜4月12日
動画の長さ:1分1秒以上

よく見られているルーティン動画は「モーニング」

 新生活を始めるとき、YouTubeで情報収集をしたり、リラックスしたりする方も多いのではないか。今回は人気のYouTuberから顔出しなしのYouTuberのルーティンまで調査をして、ルーティンならではのロングヒットの傾向を考察したという。

 新生活シーズンである2022年3月13日〜4月12日の期間において視聴回数の多かったルーティン動画上位100件を調査したところ、朝の時間のルーティンを切り取った「モーニングルーティン」動画が全体の48%を占め、2位に「GRWM」(Get Ready With Me 出かける前の様子を撮影したもの)がランクイン。

図1)視聴回数上位100件の動画パターン割合

 また、上位100件のうちYouTubeチャンネルのカテゴリは、もともとYouTubeで規模の大きい「エンターテインメント」や「キッズ」カテゴリが6割近くを占め、「顔出しなし」のカテゴリのYouTubeチャンネルも多く見られた。

図2)視聴回数上位100件のチャンネルカテゴリ割合

ルーティン動画はロングヒットする可能性を持つ

 視聴回数上位100件のうち、36件が調査期間から1カ月以上前に投稿された動画だ。つまりルーティン動画は長期にわたって視聴回数が伸びる可能性を持っていることがわかった。さらにその過去投稿動画36件のうち25件が、2022年3〜4月で再び月間視聴回数が伸びており、ルーティン動画は新生活シーズンによく見られる傾向があると考えられる。

図3)上位100件のうち2022年2月13日以前に投稿された動画のチャンネルカテゴリの割合

顔出しなしのルーティン動画はロングヒットしやすい

 先述の通り視聴回数上位100件の約4割が調査期間から1カ月以上前に投稿された動画で、そのうち「エンタメ」「顔出しなし」のルーティン動画がそれぞれ25%ずつを占め、割合の結果から比較して「顔出しなし」は他動画に比べ、よりロングヒットする傾向にあるとわかった。

 「顔出しなし」がロングヒットしやすい理由のひとつは、「海外視聴者の増加」である。日本人でなくても内容が理解できるVlog形式の動画の場合、投稿後一定期間経ったタイミングで動画が海外視聴者にリーチし、海外での視聴が増え、再度視聴回数を押し上げていることが推測される。

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