「スーパーマリオとスポーツゲームの歴史」 遊びやすさとマリオらしさを両立させた約40年の歩み
後期:大ヒットを記録したオリンピックゲームの誕生
メジャースポーツを題材に展開を続けてきたマリオ系スポーツゲームは2007年、セガと共同で開発した「マリオ&ソニック」シリーズで新たな境地にたどり着く。
同シリーズは2007年開催の北京オリンピックに合わせたスポーツゲームで、「マリオとソニック(にまつわるキャラクターたち)がオリンピック競技に挑戦する」という内容のもと、Wii版とニンテンドーDS版が発売。両ハードを合わせた累計出荷本数が全世界で1000万本を超える大ヒットを記録し、往年の名作「ハイパーオリンピック」の時代から続く”オリンピックゲームのニュースタンダード”として華々しいデビューを飾った。
こちらも過去のマリオ系スポーツゲームと同様、ライトユーザーでも楽しめる遊びやすさを追求しているのが特徴だ。なおかつ、WiiとニンテンドーDSの本体機能にマッチした”直感的な操作方法”も導入。最新作『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』を含め合計6タイトルを束ねる人気シリーズへと成長を遂げた。
ファミコン時代のゴルフゲームに始まり、メジャースポーツやオリンピック競技などなど、時代を経るごとに作品数と深みを増していったマリオ系スポーツゲーム。テニスの審判デビューから数えてみると、実に40年近い歴史を持っているから驚きである。
近年では複数の競技をミックスさせた総合スポーツゲームも誕生しており、マリオとスポーツの結びつきはいまなお健在。新作スポーツゲーム『マリオストライカーズ バトルリーグ』も発表済みであるように、多種多様なスポーツに勤しむマリオファミリーの姿を今後も拝みたいところだ。