QuizKnockと考える、子どものうちから“考える力”を養う重要性 小学生との対話を重ねて得た学びとは?

QuizKnockと考える子どもの“考える力”

ーーこの本を手にした子どもの親御さんが読んでも気づきや学びはきっとありますし、新社会人が読んでもためになる本だなと感じます。ブレインストーミングは会議の基本でもありますよね。

伊沢:思考法や発想法は手厚く書いてありますよね。今回のテーマって僕たちも真剣に解いているような解答がここには入っているわけで、いくつになっても遊べますし、楽しめます。新卒の社会人とかがこのテーマでディスカッションするのは、お互いのことが見えてきたり話し合いの手法を身につけたりという点ですごく有用だと思います。ぜひ読むだけじゃなくて、実践してほしいですね。自分の解答を書いてみるとか、人と比較してみるとか、そういったことをすることで何倍にも楽しくなると思うので、読んで「ふーん」で終わってほしくない本かな、と思います。

山本:この本の中では、僕たちも実際に答えのない問題に対して「答え」を出しています。実際に問題を考えてみると、言葉にして相手に伝えるにはどうしたらいいかと思い、意外とまとめるのが難しいことがわかってもらえると思いますよ。

須貝:子どもから大人まで自分の頭で考えたり、人の意見を聞くということには違いはなくて。子どもだろうが大人だろうが傾聴はしないといけないんですよ。人の意見を否定してはいけないのは当たり前で、大人になったら変わるものではない。小学校、中学校の授業でグループワークをしたことって大人になっても当然役に立つんですよね。もし忘れてるんだったら読んで思い出してくれたらいいですし、読んで当然だなって、「このやり方ってブレインストーミングね」って思ってもらえるんだったら、それでよくって。当然のことって何回確認していいもので。考えるとか話すということについて、確認できる本になっていると思いますね。

こうちゃん

こうちゃん:自分の意見をしっかりとまとめるのは大人でも難しいなぁって、自分も「答え」を作るにあたって何度も書き直しましたし、いつの時代も大切なことで簡単にできることではないかなと思いますね。

須貝:あとは自分で考えたことを一回捨てたり、置いといて反対の意見と比べる、いわゆる「クリティカルシンキング」は、知っていても訓練しないといけない能力だと改めて思いました。それは自分が研究者をやっていた経験から強く感じていて。研究の時って、一回“想像”することが大事なんです。たぶんこうなるという直感的な結果があるんですよ。でも、違うかもしれないっていうデータが出たりとか。思っていたのと違う可能性があるかもしれないということを自分の中で考えるのは、けっこう訓練しないといけないと思ったんですね。この本でとりあげている「なぜ正義のヒーローは悪者を殴っていいんだろう?」という問いについて、「一回殴ってもいい」という立場にも立って考えてみて、殴っていいという立場と殴ってはいけないという立場の答えの、その間を探すということをしてみるのは、考える練習としておすすめですね。

こうちゃん:なかなかやらないですからね。例えば基本的には「人を殴ってはいけない」というのは法律によって決まっていますので、人を殴っていい側の立場で考えることはなかなかなくって。だから、ある意味面白いと思います。直感的には悪いと思われる立場で考えてみることは普段は「やってはいけないこと」としてシャットアウトしている部分じゃないですか。この本はそれについて考えることをむしろ推奨しているので、大人にとっても面白い体験だと思います。

ーーこれから子ども向けの事業について、考えているビジョンを聞かせてもらえますか?

伊沢:我々は学びに関わる教育事業をエンターテインメントの力でやっていく、というのがベースにあります。「楽しいから始まる学び」を実現するコンテンツを届けることが我々の使命ですので、我々のコンテンツとの相性が良い若者がメインターゲットになってきますが、本来、学びにおいて対象年齢というのはありません。メインターゲットとして若い世代を狙っていきつつも、いろいろなコンテンツを通じて「楽しいから始まる学び」を届けたいですし、ベースアイディアである「楽しいから始まる学び」自体は年齢を選びませんから。いい意味で優先順位を気にしつつ、ある意味で優先順位を気にせずにやっていければと思っています。

ーーいろいろなコンテンツというのは?

伊沢:まさにこの本はQuizKnockが普段やっていることからは遠いわけですよね。「QuizKnockは答えがあるものに取り組むメディアなのに、答えがないものに挑戦するんだ?」というのはよく聞かれてきましたけど、そういう風なチャレンジをたくさんしていきたいなと。昨年も新しいYouTubeチャンネルを2つ作りましたし、そういったところで「QuizKnockは今までと違うね」と言われるようなことを恐れずにやっていきたいです。

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