Repezen Foxx、なぜ海外進出から撤退? DJ社長は「世界をなめていた、惨敗だった」と本音漏らす

 インドネシア進出を狙っていたRepezen Foxx(旧レペゼン地球)のDJ社長が、3月9日公開の動画で、「海外進出は諦めます」と今後の活動方針について思いを語った。

思い通りにはいかなかった 想像以上に高く分厚かった世界の壁

 Repezen Foxxは約3カ月間世界進出に向け、インドネシアをメインターゲットとした動画を展開していた。しかし、3月時点でDJ社長が「心が折れました、海外進出は諦めます。」と動画を公開し、再び以前の日本向けスタイルに戻ることを報告した。

 有名になってからテレビに出るのではなく、“有名になるためにテレビに出る”など独自の戦略で海外進出後すぐに、「外国人タレント」としてテレビ進出も果たしていた。きっかけは3月公開のfuji(フジ)とRaffi(ラフィ)とのコラボが想像以上にバズらなかったことがあげられている。

 fujiはインスタグラムのフォロワーが955万人、RaffiのYouTubeチャンネル「Rans Entertainment 」は登録者2,320万人と共に正真正銘のトップインフルエンサーだ。DJ社長も「この二人とコラボすれば動画はバズる」と踏んでいたが、2つの動画の合計視聴回数は75万回と大ブレーキ。

 自身のチャンネルがインドネシアに通用しないこと、また最近の活動で日本人ファンを失いつつあることから”二兎追うものは一兎も得ず”の状態となっている。DJ社長によると「インドネシア人の登録者は全体の1万人ほど、つまり1万人しかいないチャンネルだからおすすめに自分たちの動画が出てこない」と分析。

 インドネシアに向けた動画がバズらなかったいま、既存の日本人ファンの興味をそそらない動画のスタイルに限界を感じている。これからインドネシアで伸びると思っていたが、最後の頼みであった現地のトップインフルエンサーとのコラボが大不発に終わったわけだ。

海外ウケと日本ウケは別競技 まるでサッカーをやりながら野球をやるようなもの

 かつて日本のYouTube業界を席巻し、次なるステージとして海外進出を目指していたRepezen Foxxだが、国ごとに認められるスタイルの違いを痛感した。DJ社長は「サッカーをやりながら野球をやるようなもの、両立は絶対に無理」と説明。

 続けて「悔しいです、海外進出って難しいね、もっと簡単に行くと思ってました、舐めてました」と胸の内を明かす。そしてこのまま伸びないインドネシア人に向けた動画を作るよりも、自分たちを見てくれる日本人ファンを大切にしたいと語った。

 今後メインチャンネルはインドネシア語の字幕をなくし、以前のような日本人向けのコンテンツを作る方針へシフトチェンジ。もう一つのチャンネル【Repezen Foxx】Companyは引き続き夢である海外進出用のコンテンツをアップすることにした。

 最終的に日本のYouTube業界で一時代を築いたRepezen Foxxの海外進出は一度撤退となった。ただこれまでいくつもの困難を乗り越えてきたDJ社長だからこそ、今回の件を糧に、さらなるレベルアップをし再度日本人ファンを虜にしていくだろう。

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