AIが評価したガジェットとは? 「蔦屋家電+ 大賞」で選ばれた製品の魅力と選出理由を考える
「世界のユニークなプロダクトに実際に触れることができるネット時代の次世代ショールーム」をモットーにした蔦屋家電+は、過去に展示した179点のなかで最も注目を集めたプロダクトを表彰する第2回「蔦屋家電+大賞」を発表した。
審査員はおらず、来店者の興味や移動、行動などをAI(人工知能)が解析することで大賞が選ばれたのが、大きな特徴となっている。「蔦屋家電+大賞」ではグランプリとトップ10が選出された。本記事ではいくつかの製品をピックアップし、選ばれた理由を考えていく。
手のひらサイズのコミュニケーションロボット「Romi」
グランプリを受賞したのはSNSサービスでおなじみのミクシィが開発した、コミュニケーションロボット「Romi」。ディープラーニングにより数千万の日本語を学習させ、ユーザーとの雑談を可能にした。また手のひらサイズの小ささながら、生き物のような動きや、100種類以上の顔アニメーションなども実装している。
対話が可能なロボットは数多く存在するが、Romiは気軽に導入できるサイズ感が魅力だ。生活スタイルが変化する中、自宅の中でもコミュニケーションをとれるロボットの需要が高まっていることが予測される。
音を感じることができるクリップ「Ontenna」
「Ontenna」はろう者でも音を「感じる」ことのできるプロダクトだ。本体はクリップタイプで髪や衣服に装着し、音を光と振動に変換する。本製品は、2019年グッドデザイン金賞も受賞している。
ハンディキャップを埋めるデバイスは無骨なデザインのものが多い中、Ontennaはファッショナブルなデザインを採用。使い方もシンプルに設計されているのが、その魅力の一つだろう。
2方向に集光できるシンプルライト「Jya」
コードレスLEDデスクランプ「Jya」は、まるで煙突のようにシンプルなデザインのランプだ。その見た目とは裏腹に、タッチ操作による5段階の明るさ調整や2つの角度の集光が可能など、なかなか多機能。またバッテリーを内蔵しているため、コードレスで好きな場所で利用できる。
Jyaはスタイリッシュな外観と多機能さというコントラストが興味深い製品だ。シンプルな家具でまとめた部屋にこそ、このコードレスLEDデスクランプは映えることだろう。