「どうして私だけ?」女性カップルの恋愛が認められず佐倉詩(石橋菜津美)は……『30までにとうるさくて』4話

『30までにとうるさくて』4話

 この世には、両想いなのに結ばれなかった恋がどれだけあるのだろう。お互いに好意があるのは分かりつつも、告白できなかった恋。相手のために、「嫌い」と嘘をついた経験がある人もいるかもしれない。ABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』に登場する佐倉詩(石橋菜津美)と真琴(中田クルミ)カップルも、そのひとつだ。穏やかに、純粋にお互いを想い合っている。だが、女同士だということで、2人の関係は切り裂かれてしまう。

【場面写真】第4話ハイライト(全15枚)

 第4話、周囲からの忠告を受け、詩に「しばらく会えない」とメッセージを送った真琴。本心ではないのでは……? と勘繰った詩は、彼女の気持ちを直接聞きに行くことに。だが、そこで言われたのは、「私、もう耐えられないんだよね」という一言だった。

30までにとうるさくて 4話

 恋人なのに、「友達です」と紹介しなければならない。このままでは、子どもを持つこともむずかしい。真琴は、詩と付き合うことで得る喜びよりも、苦しみの方が上回ってしまったのかもしれない。愛し合っているのに、一緒にいると苦しくなる。2人の恋を継続するには、強い覚悟が必要なのだ。「どうしてうちらだけさ、強さとか覚悟とか求められるのかな? 覚悟なんかしなくても、生きられるのっていいですよね」と言った詩。

30までにとうるさくて 4話

 “どうして私だけ?”という葛藤を抱いているのは、三浦恭子(山崎紘菜)も同じだった。子宮腺筋症を患ったことで、身体に痛みが生じてくる。もしも病気になっていなければ、こんな痛い想いをしなくてもいい。焦って精子ドナーを探して、妊活に励むことだってなかった。「自分で選んだのだから」と言ってしまえばそこまでだが、病気の治療に、妊活、社長業務とすべてを一人で背負っていたら、いつかパンクしてしまう気も……。会社の社長である恭子は、女性が働きやすい職場づくりを実現していく存在になるのかもしれない。

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