読むとPixel 6が欲しくなる? 独自の機能「AIカメラ」「自動文字起こし」をレビュー

Pixel 6の独自の機能をレビュー

 続いて、リコーのコンパクトデジタルカメラ「GR III」とPixel 6の写真比較を見てもらいたい。iPhoneやGalaxyのようなスマホ同士での比較写真は多くのレビュー記事を見かけたため、今回はあえて、APS-Cセンサーを搭載した高級デジタルカメラとの比較を試してみた。ちなみにPixel 6のセンサーサイズは広角カメラ側で1/1.31と、スマホのカメラとしてはかなり大型のセンサーを搭載している。

湖
Pixel 6で撮影

 こちらはPixel 6。

湖
GR IIIで撮影

 こちらはGR III。設定画質はスタンダードにしてある。まず画角がGR IIIが焦点距離40mmなのに対し、Pixel 6は23mmとより方が広いのがわかる。逆光環境での撮影だが、GR IIIはややコントラストが平坦なのに対して、Pixel 6は風景のディテールがしっかり出ている。ここはPixel 6のダイナミックレンジ補正が活きたシーンだと感じた。GR IIIの写真もダイナミックレンジを手動で補正すればもっとクッキリとした写真になるが、、撮影後の処理を考えずにいわゆる「撮って出し」で使える写真が撮れるのが、Pixel 6の良いところだ。

 次はマクロ撮影を試してみた。虫が映るので苦手な人はご注意を。

虫
Pixel 6で撮影

 こちらはPixel 6。

虫
GR IIIで撮影

 こちらはGR IIIのマクロモード。Pixel 6の方がくっきりとしているが、少々補正が効きすぎている、”やりすぎ”のようにも見える。GR IIIの方は奥や手前のボケがハッキリしており、立体感が感じられる。もはやどちらが良い写真かは好みで選ぶ領域に入ってきたと感じるが、GR IIIはマクロモードのピント合わせがシビアなのに対して、Pixel 6はラフに撮ってもピントを合わせやすかった。ただ、光学的な緻密さには欠ける。

 これらのカメラ性能を振り返ると、筆者にとってPixel 6は「広角とマクロ撮影を任せても良い、スマホ機能付きカメラ」として運用できると感じた。あくまでカメラユーザーの視点となるが、Pixel 6を持っておけば広角レンズのことを考えなくて良いのは大きなメリットだ。無論、スマホカメラとして見ても優秀なのは間違いなく、屋内外を問わず様々な撮影で使えるだろう。

 次はレコーダーアプリを試してみた。このアプリでは自動文字起こしがオフラインで使えるようになり、取材やインタビューなどでの活躍が期待されている。

Pixel 6 レコーダーアプリ
Pixel 6 自動文字起こし機能

 軽く使っただけでも、その精度の高さに驚かされた。その場で話している声はもちろん、PCのスピーカーから流している音声もしっかり聞き取ってくれている。また、波形を見ると音声と音楽の部分を色で分けてくれているため、プレイバックする際にも便利だ。速報性の高い現場取材や、会議の議事録作成など、普段の仕事においても役立つ場面は多々ありそうだ。Web会議の内容をその場で文字にするといった使い方も便利だろう。

 カメラアプリと自動文字起こし。どちらの機能も、GoogleのAIの完成度を伺わせる素晴らしい性能だった。今やスマホは仕事にもプライベートにも欠かせない存在となっているが、そのスマホ独自の新機能を使いこなせば、あらゆる面で捗りが得られるだろう。次世代機となるであろうPixel 7や8にも期待が高まるところだ。

(Source)
https://store.google.com/jp/product/pixel_6?hl=ja

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