RTX3070＆300Hz対応「ASUS ROG Strix G15 G513QR」

　最後にちょっと上位、というよりデスクトップ機の代わりにもなるようなハイスペックゲーミングノートPC「ASUS ROG Strix G15 G513QR」を紹介したい。

 　「ASUS ROG Strix G15 G513QR」はCPUにRyzen 7 5800H、GPUにRTX 3070（3080も選択可）、16GBメモリ、ストレージ1TBというデスクトップ機にも見劣りしないスペックを誇っている。

　何よりの特徴はディスプレイが300Hzのリフレッシュレートに対応していること。この環境をデスクトップ機で実現しようとすると、本体代金以外にディスプレイ代が5万円は必要だ。

　しかし、この「ASUS ROG Strix G15 G513QR」なら20万円前後でこのスペックと高リフレッシュレートディスプレイを揃えられる計算になる。

　HDMIポートとUSB 3.2による外部ディスプレイ出力にも対応しているため、自宅では外部ディスプレイを利用してデスクトップ機のように使い、外出先では自宅と同じ環境をノートパソコンとして利用するといった使い方もできる。

　1台で自宅用、外出用PCの役割をこなせるため、複数台のPCで作業環境を統一させるのが面倒だと感じる人や、あまりPCにお金をかけたくない人にもおすすめだ。

長く使うならRTX 3060搭載モデルから選びたい

　ゲーミングノートPCは安いモデルなら10万円以下もあるが、それらの多くはGPUがGTX 1650、またはGTX 1660Tiといったラインアップになってしまい、ミドルクラスのモデルと比較するとややグラフィックス性能が劣ってしまう。

　最初は気にならないかもしれないが、新しいゲームが出るたびに低設定にしないと動かないことから不満がつのり、最終的には買い換えるオチが見える。そんな未来を避けるためにも、できることならRTX 3060搭載モデルから選びたい。タイムセールなどを狙えば、13万円前後の価格で満足行くスペックのPCを購入できるだろう。

　また、このとき選ぶCPUはなるべくAMD Ryzenにすると安心だ。ゲームを遊ぶこと”だけ”が目的ならIntel CPU一択なのだが、残念ながら安売りされているモデルのIntel CPUはマルチコア性能があまりよろしくないため、もしもIntel CPUから選ぶのなら、Core i5やi7といった表記を頼るのではなく、CPUごとのスコアを調べ、比較検討してから購入して欲しい。

　ちなみに「せっかくゲーミングPCを買うならデスクトップ機の方が」と思う方も多いだろうが、残念ながらいまは暗号通貨のマイニング需要によりデスクトップ向けGPUの価格が高騰しているため、いま買うならノートPCの方が安い。そんなわけで今回はゲーミングノートPCを取り上げることにした。

　ゲーム用にいきなり10万円以上するパソコンを買うのは、なかなかお財布的に難しいかもしれないが、「テレワークにも使える」などの付加価値もあるため、とりあえず買ってから様々な用途を考えてみてもいいはずだ。