コロナ禍で演奏がなくなった音楽家のためにーーフルート奏者・よんたむに聞く「ライバー」で新たに見つけた夢

フルート奏者・よんたむの新たな夢

コロナ禍で大打撃を受けた音楽界 そのなかで見つけた夢

--コロナの影響で、演奏する場がなくなってしまった音楽家の葛藤を改めて感じました。

よんたむ:悩んでいる人は、本当に多いです。音楽教室でも、バイオリンやピアノは入会者が増えてきているようですが、フルートのように飛沫が飛んでしまう楽器は伸び悩んでいるみたいで。それに、コロナの影響で、いつも演奏していたホテルやバーで、潰れてしまったところも多いんです。だから、(ほかの場所から)お声がけはいただいても、まだ勇気が出なかったり。年明けからは、復活していこうかなと思っているのですが……。やはりフルートは、飛沫が飛ぶからという理由で、中止になってしまうことも多くて。完全には、なかなか戻ることができないかもしれません。本当に、ちょっとずつ……という感じで。

--なるほど。ただ、配信と両立することで、新たなものが生まれるかもしれないですね。

よんたむ:かもしれませんね。「Pococha」を始めたおかげで、作曲家の方と縁を持つことができたんです。それで、いまはオリジナル曲を書いてもらっていて。年明けに、初めてオリジナル曲をレコーディングして、発表するつもりです。

--早速、新たな挑戦をしていて、すごいですね!

よんたむ:たとえば、バイオリンだったら、葉加瀬太郎さんが有名じゃないですか。フルート界でのそんなポストになれたらなと思っています。

--では、ライブ配信以外にやっていきたいことはありますか?

よんたむ:自分の理想の音楽教室を作りたいなと思っています。ミュージシャンや音楽家の方って、収入が不安定で、融通が効かないお仕事じゃないですか。だから、演奏家の立場から見て、働きやすい職場を作りたいな、と。教える人も、生徒さんも笑顔になれるような。

--演奏家の方ならではの視点ですね。

よんたむ:コロナ禍で打撃を受けている演奏家は、私の周囲だけでもたくさんいます。きっと、いろいろな悩みを抱えている人がいるはず。私は、ライブ配信を始めたおかげで安定してきたので助かりましたが、演奏活動を諦めて、別の仕事に就いた方もいるかもしれません。演奏家になる人って、小さい時からレッスンを受けて、音大に入って……正直、すごくお金がかかるんです。それなのに、社会人になって放り出された瞬間に、仕事がなかったりする。音楽を始めたい人はいるのに、需要と供給が一致していないんですよ。そんな状況を救済できる教室を開いて、支える側になりたいです。

■よんたむ
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/7bdb9048-7036-4af9-80f7-df0231c8b209

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