大松絵美（エミリン）「絶対泣けないと思ったのに、自然と涙が……」 YouTuber×女優だからこそ表現できる面白さとは
チャンネル登録者数は150万人を超えるYouTuberのエミリンこと大松絵美。2021年7月に公開されたYouTubeチャンネル『ドラマティックトーキョー』にて公開された、ドラマ『世田谷ベランダの恋』で主演を務めるなど、今女優としての活躍の幅を広げている彼女が、ABEMAのオムニバスドラマ『私が獣になった夜～名前のない関係～』の5話に出演する。
2021年は株式会社TWIN PLANETとの業務提携を発表し、声優・女優としても活躍していくことを発表した彼女。今回のドラマの裏話や、演技への思い、2022年に向けた展望を話してもらった。（於ありさ）
「ABEMAのドラマに出れるなんて、ワクワクしました！」
ーー『私が獣になった夜～名前のない関係～』への出演が決まった時の気持ちを教えてください。
大松絵美（以下、大松）：率直にすごく嬉しかったですね。元々『世田谷ベランダの恋』で監督をしてくださった池田克彦さんが、今回のドラマではプロデューサーを務めていただけるとのことで、またご一緒できて嬉しかったです。それに普段からよく見ているABEMAのドラマに出れるなんて、ワクワクしました！
ーー『世田谷ベランダの恋』で主演を務めた際の記者会見では、「とにかくずっと緊張していました」と話していらっしゃいました。今回の撮影はどうでしたか？
大松：今回は、あまり緊張しませんでしたね。やっぱり前回と同じスタッフの方というのもあって、かなりリラックスして撮影させていただきました。楽しかったですね。
ーー共演者の方とも、たくさんお話しされたのでしょうか？
大松：そうですね。ヒロイン役の鈴木美羽ちゃんは以前、私が所属していた事務所に所属されている繋がりもあって、すんなりとお話しできました。「台本どうやって覚えているの？」と演技のこともお話ししましたし、「好きなYouTuber誰？」って聞いたり（笑）。姉妹のように雑談していました。
ーーやはり好きなYouTuberは気になるんですね。
大松：そうですね。YouTuberとは言わないまでも、なんのYouTubeを見ているかというのはついつい聞いちゃいます。今の若い子たちが何を見ているのか気になっちゃうんですよね。職業病かな？（笑）
「演技で意識したことは、自分の感情から引き出すこと」
ーー女優として、成長を感じた部分はありましたか？
大松：『世田谷ベランダの恋』のときは、自分が言ったことのない言葉や使ったことのない言葉を使うことに違和感があったんです。例えば、扉がしまった後に何かを呟くことって、なかなかないじゃないですか。それに違和感があって、あまり上手くできなかったりしたんですけど、今回はそこへの違和感を感じることなく、スッと演技に落とし込めましたね。
ーー逆に難しさを感じている部分はどこでしょうか？
大松：未だに慣れないのは、いろんな角度から何回も何回も撮り直すことですね。1回言い終わったけど、もう1回その感情を巻き戻して挑むみたいなのが、たまにわからなくなっちゃうんです。怒って、怒り終わったのに戻る……ということを繰り返すと「今どこの感情だったけ？」とわからなくなっちゃうことがあって、一生懸命整理しています。
ーー役作りの際に意識したことがあれば教えてください。
大松：現場に入る前にプロデューサーの池田さんとキャラクターをすり合わせることができたので、そこで一緒に役の方向性を決めていきました。自分1人だとなかなかできない部分なので、キャラクターの深掘り作業を一緒にやってもらえるのはありがたかったです。
ーーファンの方に注目してほしいところを教えてください。
大松：今回の役に関しては、私とすごく似ているんですよね。だから「エミリンもこういうこと言いそう！」と思って見れるんじゃないですかね。彼氏がいるわけじゃないのに、偉そうにアドバイスしたりするタイプなので、おもしろがってもらえると思っています。私もマッチングアプリで出会った男の子のことを基本的には信頼していないので（笑）。