名字が英語版「クッパ」のハッカー 米任天堂との訴訟で16億円の賠償命令

 ハッカー集団Team Xecuterのメンバーであるゲイリー・バウザー被告(51)に対し、合計で約16億円の賠償金を支払うことが命じられている。

 米任天堂と米国司法省は、ハッカー集団Team Xecuterのメンバーとして、Nintendo Switch本体のOSをハックするUSBデバイスを販売していたバウザー被告に対し、裁判を起こしていた。こちらのUSBは、海賊版ゲームのプレイを可能にするもので、被告の名字が『スーパーマリオ』シリーズに登場するキャラクター「クッパ」の英語名「Bowser(バウザー)」であることから、裁判は話題になっていた。

(画像=Team Xecuter)

 12月7日、任天堂が提示していた賠償金1000万ドル(約11.3億円)という条件をバウザー被告は受け入れ、民事裁判は和解に至った。民事以外にも、バウザー被告は、昨年の10月に米司法省に起訴されている。今年の10月に司法取引に応じ、2013年からゲームの海賊版のプレイを可能にするデバイスの開発・製造・販売・販促をしていたことを認めた。連邦裁判では、任天堂に450万ドル(約5.1億円)の支払いが命じられ、懲役10年の判決が下された。12月7日の和解を含め、バウザー被告は合計で約16億円の賠償金を支払う結果となった。

 任天堂は何年もバウザー被告を訴えていたが、去年の10月に米司法省にバウザー被告が起訴され、ドミニカ共和国から米国に強制送還されたことがきっかけで進展を迎えたと報道されている。

(画像=Nintendo/Team Xecuter)

(Source)
https://www.theverge.com/2021/12/8/22823767/team-xecuter-gary-bowser-nintendo-lawsuit-10-million
https://www.eurogamer.net/articles/2021-12-07-nintendo-hacker-gary-bowser-agrees-to-pay-usd10m-fine

関連記事