女優でありオタク、高橋ひかるのギャップが堪能できる「たかしの部屋」とは?

 「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、バラエティやドラマで活躍する今大注目の若手女優、高橋ひかるのYouTubeチャンネル「たかしの部屋」をご存知だろうか。チャンネル登録者数は開設1年で25万人を突破している。

 “たかしの部屋”というユニークなチャンネル名の由来は、名字の「たかはし」から“は”を抜き「たかし」になったという。「皆さんがホッと一息できるような、休憩みたいな感じで見てもらいたい」と語っているように、等身大の高橋ひかるを120%存分に味わえるチャンネルだ。

 まず、彼女の大きな魅力のひとつは溢れんばかりの熱量で繰り出される「早口」。「走口速度200km」と称されるように、とんでもないスピードで話が展開されるのだが、喋りの密度が他のYouTuberと比較しても圧倒的に濃く、たった10分の動画でもまるで1時間のドキュメント番組を観たかのような満足感がある。たびたび飛び出す関西弁もトークのグルーヴ感と親近感を際立たせており、「ウーバーイーツを注文してただひたすら喋る」というシンプルな企画も間延びすることなくいつまでも観続けられる。

 また、同じくスキル「異常早口」の持ち主Creepy Nuts・DJ松永をゲストに迎えた回は、字幕をつけている編集スタッフにこんなにも同情したことはなかった。自分達の考えていること、好きなこと、己の脳の中身全て見せようとしているかのような2人の語り口に観ている側の脳もフル回転している感覚になった。

【髙橋ひかる×Creepy Nuts DJ松永】 早口なふたり

 そんな彼女が作り出す「たかしの部屋」を深く覗いてみるとその多趣味さに驚く。ラジオ、ゲーム、ミニ四駆、ボディビル、釣り、カメラ、燻製、コーヒー、盆栽など、どんなにマニアックだろうが少しでも興味があれば臆することなくどんどんチャレンジしていく。ファッションモデルや女優の高橋ひかるをイメージしていると意外に感じられるかもしれないが、決して「話題作り」で手を出しているわけではない。どの趣味に対しても真っ直ぐに愛情を注ぎ、本能のおもむくままに極めようとしているのが画面からひしひしと伝わってくる。何に対しても手を抜かない全速力でアクセルを踏むそのパワーに心掴まれてしまうのだ。高橋ひかるがどんな人物なのかは第3回目の『【走口速度200km!】早口質問返し!』を見ていただければ分かるだろう。

 また、高橋ひかるという人物を語る上で特に外せないのが「ラジオ」。第4回目の『【高橋ひかるの日常】ラジオと枝豆と…』でも存分に語っていたとおり、何十本もの番組を聴取しており、特に芸人の深夜ラジオのヘビーリスナーだ。特に『オードリーのオールナイトニッポン』(以下:オードリーANN)への想いは並々ならぬものがあり、ことあるごとにオードリー(特に若林正恭)への愛をぶちまけている生粋の「リトルトゥース」だ。オードリーが下積み時代に出演していたショーレストラン『そっくり館キサラ』のカレーを再現する動画では、オードリーANNニッポンスペシャルウィークへのゲスト出演直前の心境を語っており、その歓喜と興奮と緊張と入り混じった表情に観ているこちらまで嬉しくなってしまう。

【たかしカレーを作るfeat.キサラ】オードリー絶賛の味に近づけるか!?縦動画なのでスマホでみてね!

 そして、それに反比例するかのように時折見せる「女優」「モデル」の一面とのギャップに心臓を撃ち抜かれてしまう。音楽プロデューサーShin Sakiuraとコラボレーションしたポエトリーリーディング『交差点 feat. Shin Sakiura』では、「高橋ひかる 20歳」のありのままの表情と「女優・高橋ひかる」の演技力の両方を味わえる素晴らしい作品に仕上がっており、見えなくなるほどの透明感に息が止まるかと思った。

交差点 feat. Shin Sakiura

 来年3月にはSnow Man主演の実写映画『おそ松さん』のヒロイン・トト子役にも抜擢されており、ますます大ブレイクの予感を感じさせる彼女。これからも高橋ひかると「たかしの部屋」に目が離せない。

※高橋ひかるの「高」は「はしごだか」が正式表記

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