いま聞くべき音声コンテンツは? AudibleやNUMAなどおすすめのサービスを徹底解説

Voicy

 「Voicy」は選び抜かれたパーソナリティが配信するコンテンツを楽しめるサービスである。ここまで紹介した二つが、書籍やドラマなど、作りこまれたコンテンツを主に楽しめるサービスであったのに対し、このVoicyはパーソナリティが自由に発信したことを聞けるのが特徴だ。

 YouTubeでも「一人(もしくは数人)のトークを収録したコンテンツ」を見ること、そして聞くことができると思う人も多いだろう。しかし、YouTubeとVoicyではパーソナリティ自身がその性質を全く異なるものへと変えている。

 どちらのサービスでも大人気を誇る中田敦彦の「YouTube大学」を例に出してみたい。中田敦彦はVoicyでも「聴くYouTube大学 in Voicy」として発信しているのだが、声を張り上げてノリよく楽しく配信しているYouTube版に比べて、Voicy版はテンション抑え目で声のトーンも低い。実に耳障りよく、心地の良い話し方で聞く者を疲れさせない。

 実はこの傾向は中田敦彦だけではない、どのパーソナリティも基本的には落ち着いたトーンで発信されているため、作業しながらでも耳障りではなくずっと聞き続けられるのだ。

 Voicyのパーソナリティはビジネス系からライフスタイル系など多種多様だ。もともとSNSやYouTubeなどで人気を博しているインフルエンサーが持っているチャンネルも多いのも魅力である。

 まさに、「ながら聴きできるブログ」といったような様相を呈しているのが非常に面白いし、これからますます伸びていくだろうとの期待感がある。

Voicyがおすすめな人

 Voicyがおすすめなのは、ながら聴きでコンテンツを長時間聴きたいという人。特に、「うるさい声は苦手」という人にうってつけだ。かくいう筆者も「テレビはうるさいから嫌い。だけど作業しているときも何かインプットをしたい」と思っているので、Voicyは非常に刺さった。

 ちなみに、Voicyは基本は無料だが、チャンネルによっては月額制のものもある。

Clubhouse

 2021年1月頃に日本で爆発的に話題となった音声SNS「Clubhouse」。日本では著名人や芸能人の参入が相次ぎ、意外な組み合わせの人同士のプライベートな話が聞けることなどで一時社会現象となるほどであった。

 現在は日本語への対応やAndroid版のリリースなどが進んだことでより使用者の間口が広げられ、さらには会話の録音やアーカイブ保存が可能になったりとサービスの刷新が相次いでいる。

 Clubhouseは音声SNSと捉えがちだが、実は音声コンテンツとしても有能なのだ。アカウントを登録すると、世界中の人々の会話をリアルタイムに聞くことができ、日本にいながら世界のトレンドや文化を知ることができる。また、その会話に自由に参加できることでコミュニケーションから生まれる発見も多いだろう。

 オンラインでの円滑なコミュニケーションを実現した点も画期的だった。最近ではオンラインでミーティングなどでZoomが利用されているが、複数人で会話をしていると発言が重なり、聞き逃すことなどがある。一方Clubhouseにはそのレイテンシーがなく、まるで一緒の部屋で話しているようにコミュニケーションをとることができるのだ。

Clubhouseがおすすめな人

 ここまで紹介してきた音声コンテンツと違い、Clubhouseは「音声SNS」である。そのため自分がスピーカーになることもでき、そして世界中の人とコミュニケーションを取ることができる。世界中の人と音声でコミュニケーションを取り、刺激を受けたいという人にはおすすめだ。

音声コンテンツはこれからの未来を担うカテゴリーになり得る

 以上、今回は様々な「音声コンテンツ配信サービス」を紹介してきた。実は「音声コンテンツ」はアメリカなどではかなり注目されているカテゴリーである。日本では最近になって様々なサービスが浸透してきたためまだまだ音声コンテンツが本格的に伸びてくるのはこれからだろう。

 音声コンテンツは時間や場所を選ばずに楽しめるサービスだ。忙しい時に作業しながら楽しめるというのも現代に需要が高い理由の一つとなる。

 是非、いろいろなサービスを利用して自分のライフスタイルに合った音声コンテンツ配信サービスを探してみてはいかがだろうか。

(画像=pexelsより)

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