大塚愛がAI DJの演出で「さくらんぼ」を披露 ファンのツイートを解析した映像表現も
リリックビデオとは異なる空間演出をモーションセンサーによって実現
2曲目は今年6月にリリースされた最新曲の「なんだっけ」。
イラストレーター・NAKAKI PANTZ氏のイラストを用いたリリックビデオを背景に、アップテンポなリズムで歌う大塚 愛のライブアクトが印象的だった。
ここでは、大塚 愛の動きに合わせたモーションセンサーの技術が使われており、その動きから記号などのグラフィックを空間に投影させる演出がなされた。
まさに、答えのない日常や人生に「何か」を投げかけるような世界観が描き出されており、通常のリリックビデオを観るときとは一味違うパフォーマンスを見ることができた。
AIで解析したツイート内容が映像に投影される場面も......
そして最後の3曲目は、大塚 愛の普及の名作「さくらんぼ」。
イベントを締めくくるにふさわしい楽曲の披露となった。
この曲では、Twitter上イベントのハッシュタグ「#MSDD2021」を付けてツイートした内容をAIが解析し、演出に活かす試みが行われた。
AIによる自然言語処理にてキーワードを抽出し、会期中にツイートした内容をオーバーレイさせた映像表現は斬新だった。
何気なくツイートされた内容も、自然とビジュアルに溶け込み、唯一無二の空間を醸成していたのは、今後の「エンターテインメント× テクノロジー」の新たな可能性を垣間見た瞬間でもあった。
ウィズコロナ時代の無観客ライブではオーディエンスの反応が読みづらい状況のなか、VR、MRなどのXR技術や今回のAIのようにテクノロジーをいかに活用し、ビジュアルとして昇華させられるかが鍵になってくるのではないだろうか。
HUMANOID DJは、この先どのようなアーティストやイベントとコラボしていくのか。
今後の動向に注目したいと思う。