【Appleイベント新製品まとめ】MacBook Pro、AirPodsなどはどう進化した?

 米アップルは日本時間10月19日、本社のApple Parkからオンラインイベントを配信した。完全刷新された「MacBook Pro」や新モデルの「AirPods(第3世代)」、「HomePods mini」の新色に「Apple Music Voiceプラン」の登場など、見どころの多いイベントだった。

新プロセッサで生まれ変わったMacBook Pro

 イベントにて1番の注目を集めたのが、「MacBook Pro」の新モデルだ。13インチモデルが廃止され14インチ/16インチの2モデルになっただけでなく、Apple独自開発の最新プロセッサ「M1 Pro」「M1 Max」を採用。M1 Proでは従来プロセッサ「M1」と比較してCPUパフォーマンスが最大70パーセント、GPUパフォーマンスでは最大2倍のスペックアップを遂げている。さらにM1 Maxでは、GPUパフォーマンスが最大4倍にまで高められている。

 電源供給や外部通信ポートの一新も目玉だ。まず電源コネクタとして、マグネットにより磁力てくっつく「MagSafe 3」を採用。同コネクタはMacBook Proの急速充電にも対応している。さらに本体側面にはSDXCカードスロットやHDMIポートを備えたことで、USB-Cドングルを購入しなくてもSDカードによる写真データのやり取りや、TVへの映像出力が可能となった。

 一方、旧モデルに搭載されていたキーボード上部のタッチディスプレイこと「Touch Bar」は廃止され、物理的なファンクションキーに置き換えられた。これは、手元を見ないでマシンを操作したいというプロからの要望に応えた変更だろう。

 画面には最新のバックライト技術「ミニLED」を採用した、Liquid Retina XDRディスプレイが搭載されている。同ディスプレイは「ProMotionテクノロジー」によって最大120Hzまでリフレッシュレートを調整することが可能で、ゲームプレイやスクロール操作などではレスポンスを高め、一方で静止画表示ではバッテリーを温存するといった運用が可能になる。

 ディスプレイ上部には、iPhoneでもおなじみ「ノッチ」が存在する。Appleによればできるだけ画面の外枠を細くした結果、フロントカメラをノッチに収納する必要があったそうだ。

 リモートワークやリモート授業向けに、性能の向上した1080p FaceTime HDカメラが採用された。さらにスタジオ品質のマイクや、6スピーカーサウンドシステムを採用することで、迫力の音楽/動画再生も楽しめる。

 新しいMacBook Proは本日より公式サイトにて予約を開始しており、10月26日に販売される。価格は14インチモデルが23万9800円(以下すべて税込)から、16インチモデルが29万9800円からだ。

Pro譲りの機能を搭載したAirPods(第3世代)

 ワイヤレスイヤホンの「AirPods」シリーズでは、新モデルとして「AirPods(第3世代)」が登場した。以前の「AirPods(第2世代)」から本体設計を一新したことで、上位モデルの「AirPods Pro」に近いデザインとなっている。ただしAirPods Proとは異なり、イヤホン先端にイヤチップは存在しない。

 AirPods(第3世代)では新設計のサウンドドライバを採用。さらにサラウンドシステム「空間オーディオ」に対応したことで、Apple Musicなど対応サービスでは音源が自分を取り囲んでいるような体験ができる。耳の形にあわせて音を調整する「アダプティブイコライゼーション」にも対応。本体は耐汗耐水性能を備え、ジムなどでも安心して利用できる。

 バッテリー駆動時間は満充電状態で、最大6時間の音楽再生が可能。充電ケースで充電しながら使えば、最大30時間の音楽再生も可能だ。本体ケースはMagSafeによるワイヤレス充電に対応している。

 AirPods(第3世代)は本日から予約注文を開始しており、10月26日から販売される。価格は2万3800円だ。

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