世界初の「USB Type-C搭載iPhone」を3Dプリンターで自作した学生現る
Appleの新作発表会が近づくたびに、iPhoneのLightningケーブル廃止への期待が高まるが、今年9月に発表されたiPhone 13シリーズでもUSB Type-Cの採用が見送られ、多くのファンを落胆させた。そんななか、スイスの学生、ケン・ピロネル氏が、3Dプリンターを使用して世界初の「USB Type-C搭載iPhone」を発明し注目を集めている。
同氏が3か月前に公開した最初のプロトタイプは、USB Type-Cケーブルを読み取るため独自にカスタマイズしたブレイクアウトボードを使用して、「C94」コネクタをハードワイヤリングすることで機能していた。 USB Type-Cによる急速充電とデータ転送が可能となるだけでなく、MacBookやiPadなど、Apple製品の充電が単一ケーブルで行えるようになったのだ。
ただこのプロトタイプでは基板は本体の外に置かれ、外付けデバイスのような位置付けとなっていた。しかし今回公開されたモデルでは、この装置がiPhone Xの内部に納められ、一見すると本物と変わらない仕様となった。ピロネル氏は、「C94」コネクタを小型化された回路基板に収めるため、いくつかのケーブルをリバースエンジニアリング(分解して仕様を確認すること)したという。
基板を小型化する方法については言及されていないものの、公開されたショート動画を見る限り、3Dプリンターによる功績が大きいようだ。 後日、制作過程を記録したフルサイズの動画を公開予定だとしている。
ファン待望のUSB Type-C搭載iPhoneを、Apple社より先に作り上げたピロネル氏。その技術力に、「よくやった!素晴らしい仕事だ」、「これが本物になることを待ち望んでいるよ」と、称賛の声が寄せられている。今後Apple社がこれを本物にする日は来るのだろうか。
(画像=Kenny Pi YouTubeより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=SAekbJf4Gsw
https://www.youtube.com/watch?v=WCEzdj_8YwU