iPhone 13 Proの「マクロ撮影」に100円マクロレンズはどれだけ対抗できる?
9月に発売されたiPhone 13シリーズ。上位モデルでは、新機能としてマクロ撮影が可能になった。
一方で、100円ショップやAmazonにも、外付けタイプのマクロレンズが売られている。これらのレンズを使ったマクロ撮影と、iPhoneの新機能で撮影できる写真に違いは出るのだろうか? 実際に撮り比べてみた。
iPhoneでマクロ撮影が可能に
今年発売されたiPhoneのうち、マクロ撮影が可能なのは上位モデルにあたる「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」だ。
マクロ撮影専用のレンズが搭載されているわけではなく、最も広い範囲を撮影できる「超広角カメラ」を使ってマクロ撮影を行う仕組みとなる。撮影時のモードの切り替えなどは必要なく、通常の広角カメラを起動した状態で被写体に近づけば、自動でマクロ撮影モードに切り替わるようになっているので、難しいとこを考える必要なく使うことができる。
外付けタイプはどんなスマホでも使える
一方、外付けタイプのマクロレンズを使えば、マクロモードを搭載していないスマホでもマクロ写真の撮影が可能だ。
以前の記事でもレビューしたダイソーの外付けレンズは、マクロレンズを含む3種類のレンズがセットで110円というリーズナブルな商品。
また、Amazonにも外付けのスマホレンズが売られている。今回使用したのは、ActyGoというメーカーの商品。こちらは望遠、マクロ、広角、魚眼の4種類のレンズのセットで約3000円だった。
2万円台の低価格スマホにこれらの外付けレンズを装着して、iPhone 13 Proのマクロ撮影と比較してみよう。
小物撮影の精度の違いは?
まずはフィギュアを撮影。いずれも、ぼやけずに写真を撮ることのできる最も近い位置(最短撮影距離)まで接近して撮影している。
iPhoneを使ったマクロ撮影では、フィギュア表面の凹凸まではっきりわかる写真を撮影できた。また、ピントのあう範囲(被写界深度)は比較的広めで、チーターの顔全体がぼやけずに写っている。
続いてダイソーのマクロレンズで撮影。iPhoneのマクロ撮影に比べるとピントの合う範囲が狭いことがわかる。全体的にはiPhoneで撮影したものより明るく、ふわっとした印象になる。
Amazonの外付けレンズで撮影した写真も、ピントの合う範囲は狭めだ。また、ダイソーのレンズに比べてやや暗い仕上がりとなっている点も少々気になった。一方で、スマホに取り付けるためのクリップの安定感は、ダイソーのレンズより良いと感じた。