霜降り明星・粗品のショート動画が大ヒット中 絶妙な“パチンコあるある”をエンターテイメントに

 霜降り明星・粗品が、自身のYouTubeチャンネル「粗品 Official Channel」で、豊富なギャンブル・借金経験を活かしたネタ動画を多数公開し話題を呼んでいる。

 粗品といえば、無類のギャンブル好きとして有名。パチンコ、スロット、競馬、競輪、ボートレースなどで度々金を溶かし、借金を繰り返していることがバラエティ番組などでよくフィーチャーされている。

 5月6日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で話された「貯金が717円しかない」エピソードや、コンビのYouTubeチャンネル「しもふりちゅーぶ」をはじめ様々な場面で語られている「3日間に700万円負けた」話などは、粗品の散財ぶりを世間に分かりやすいかたちで示す、いわば「A面」だ。

 一方、彼の個人チャンネル「粗品 Official Channel」では、「B面」とでもいうべきコアなパチスロ・借金あるあるネタが多数展開されている。あるあるネタの動画は、1本あたり数秒~数十秒程度の尺ながら、再生回数はほとんどが100万回を超えており、中には300万再生以上に達するものもある。最近特に再生回数が多かったものの一つが、9月26日に公開された「21時30分にATMからパチンコ屋に戻る時の速度」と題した動画だ。

21時30分にATMからパチンコ屋に戻る時の速度

 パチンコ客がATMを利用するということは、すなわち、財布の中のお札をすべて溶かしたことを意味する。しかも、時刻はホールの閉店迫る21時30分。起死回生を狙うにはギリギリのタイミングだ。散財でスカスカになった財布になけなしでおろしたての金を入れる惨めさ、急がなければいけない焦燥感、そして、本当はコンビニからパチ屋まで全力ダッシュしたいのに、必死であることを周囲に悟られたくないという無駄なプライドから「真顔での早歩き」をしてしまうギャンブラーの悲しい習性…それらをわずか4秒の中で見事に表現した本動画は、390万再生超を記録している。

お前絶対パチンコ屋で働いてた事あるやろ

 このほか、9月18日に公開された「無人契約機でオペレーターに『他社からいくら借りてますか?』と聞かれてついた嘘はすぐバレる」と題した動画は174万回再生、9月15日に公開された「絶対に消費者金融と電話してる人間」と題した動画は229万再生、9月6日に公開された「海物語でリーチが来た時のおばあちゃん」と題した動画は273万再生、9月1日に公開された「お前絶対パチンコ屋で働いてた事あるやろ」と題した動画は580万再生をマークしている(10月6日時点)。

 粗品のあるあるネタには、本当にパチスロ店に入り浸り、消費者金融で借り入れをしたことがあるからこそ醸し出せる地の迫力がある。何気ないワンシーンを切り取る優れた着眼点、それをポップにネタ化する芸人としての力量も相まって、しばらくは、数多く存在するギャンブル好き・借金苦芸人のYouTube動画の中で、別格の存在感を発揮し続けるに違いない。

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