繊維で充電やディスプレイ表示が可能に 繊維関連技術の進化が面白い

 「ディスプレイ織物」というとなんとなく硬くて肌触りが悪そうなイメージだが、着心地は通常の衣服と変わらないほか、充電できる繊維と同様、ねじれたり曲がったりしても発光機能が失われることなく、洗濯機による100回の洗浄にも耐えられる強度を持つとのことだ。将来的には脳波によるディスプレイ制御を実現させ、自身の意思に基づくメッセージやサインを衣服に表示させることもできるようになるという。「目は口ほどに物を言う」ならぬ「繊維は口ほどに物を言う」だ。

 充電できる繊維も、ディスプレイ表示できる繊維も、大いに将来性を秘めた繊維関連技術だ。一日も早い実用化を期待せずにはいられない。そして同時に、研究グループがさらに多くの機能性を持った繊維を開発してくれることにも期待を寄せたくなる。

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