ホロライブ屈指の愛されVTuber・さくらみこが起こし続ける“ミラクル”

 いまでこそ人気者の彼女だが、最初期は視聴者がなかなか増えず、活動が軌道に乗るまでに時間がかかった苦労人でもある。とはいえ、当時から「自分の好きなことを楽しむ」という点では一貫している印象で、たとえば筆者が2019年春にclusterのバーチャル空間内で開催されたVRイベント「サクラサクフェスティバル ~バーチャルな春~」に向かった際も、出演者として会場にきていた彼女が、出番以外も観客席の最前列で楽しそうにハートを送っていて、「ああ、こういう人なんだな」と一瞬にして人柄を理解できた瞬間があった。

 それ以降、『グランド・セフト・オートV』や『ARK: Survival Evolved』の配信などをきっかけに彼女の魅力は国内外に広がり、2019年11月の「マリオカート8DX ホロライブ杯」以降は「ホロライブ大運動会」など大型企画も主催。昨年7月から体調不良のために約3ヵ月休養して迎えた復活&2周年記念ライブでは、様々なメンバーがビデオメッセージを寄せ、リアルタイムで約14万人のリスナーがその様子を見守った。戌神ころねとの“みっころね”や、兎田ぺこらとの“ぺこみこ”、角巻わためとの「つのまきじゃんけん対決」など様々なメンバーとの交流も広げながら、今年4月にはホロライブで14番目の登録者数100万人を達成。最近では「ビジネスフレンド」と公言しつつも相性抜群な星街すいせいとのコンビ“miComet”で、バーチャル空間でのライブシリーズ「Cinderella switch ~ふたりでつくるホロライブ~」に出演するなど、人気メンバーのひとりとしてさらに活躍の場を広げている。

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 個性溢れるメンバーが揃うホロライブの中にあって、彼女は飛びぬけて歌が上手いわけでも、ゲームが上手いわけでもない。けれども、彼女がいるところには人が集まり、想像の斜め上をいくようなミラクルが起こり、どんなゲームをプレイしても/何をしていても面白い配信になる。こんなメンバーは、やはり彼女だけ。これからもホロライブ屈指の愛されキャラのひとりとして、グループの様々なメンバーを巻き込みながら活躍してくれそうだ。

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