無印iPadと新生iPad mini、どっちを買うべき? 重視すべきは「コスパ」か「高性能」か

そのパワフルさ、携帯性は、重要?

 しかし、小さなディスプレイ(8.3インチは決して小さくはないが……)にも利点はある。言わずもがな、携帯性だ。バッグの端っこやコートのポケットにだって収まる134.8mm×195.4mmの薄型ボディは、どこにだって持っていけるだろう。新生iPad miniの快挙のひとつは、携帯さのためにパフォーマンスを犠牲にしていない点ともいえる。

 テレワークやステイホームにより、出かけることが減った昨今。携帯性を求めない人も増えてきている。家の中で使うなら携帯性よりも大画面性が重要だ。あるいは子供用のタブレットとして、性能も値段も抑えめが良いという声もあるだろう。

 こうして振り返ると、無印iPadとiPad miniの性格が見えてくる。スペックや携帯性、あるいはガジェットそのものが好きならiPad miniが魅力的に見えるはずだ。逆に、ガジェットにはそこまでお金をかけず、家電的に使えるタブレットが欲しい人には無印iPadの値段は魅力的なのではないだろうか。

 筆者の感覚としては、自分で使うならiPad miniだけれど、両親におすすめするなら無印iPadが良いと感じた。10.2インチなら、老眼の父親でも使いやすいだろうからだ。今回のiPadはディスプレイの大きさとスペックが反比例している点が興味深く、そしてトリッキーな点でもある。ミニだからといってスペックが劣るわけでもないし、本体が大きいからといって高性能なわけでもない。そこを踏まえたうえで、自分の生活や使い方にもっともマッチしたタブレットを選んで欲しい。

(Source)
https://www.apple.com/jp/ipad/

関連記事