カメックス参戦で盛り上がる『ポケモンユナイト』 次回バトルバランス調整の内容を大胆予想
強化候補は、“不遇過ぎる”2体のポケモンか
一方、強化されるポケモンについては、サーナイト、ガブリアスの名前を挙げる。両者はどちらもレベル10で最終進化に達するレイト型のポケモンで、現状の環境では序盤の弱さが目立つ。その分、終盤には一定の活躍ができるのだが、メリット・デメリットが不釣り合いと考えられているためか、ピック率が低い。一部では、選ぶだけで地雷(負けの理由になるプレイヤーを指す蔑称)と認定される風潮もある。人気のポケモンだからこそ早期に参戦したはずであるのに、ファンともども、このような憂き目にあう実態には同情の余地がある。
ガブリアスに関しては、8月18日のアップデートで大幅なテコ入れがおこなわれたが、まだ他のポケモンと肩を並べられるレベルになったとは言い難い。2体が活躍するためには、もう少しわかりやすい影響力が必要そうだ。
現状、早くレベルアップしたい(優先して進化したい)ポケモンは中央へと進むことがセオリーとなりつつあるが、同エリアには、ゲッコウガやゼラオラ、ファイアローといった、サーナイト・ガブリアス以上に影響力を持つポケモンがいる。そうした環境も2体には逆風となっている。
そもそも現在の『ポケモンユナイト』においては、中央へと進みたいポケモンが多く(カイリキー、ゲンガー、サーナイト、ゲッコウガ、ファイアロー、ゼラオラ、リザードン、アブソル、ガブリアス)、安定して上下レーンを担えるポケモンが少ない。フシギバナ、アローラキュウコン、ウッウ、ルカリオ、ピカチュウに、融通の利くゼラオラを加えた6体のうち2体を採用しなくてはならない実情がある。サーナイト・ガブリアスに活躍の道を与えるためには、それぞれをわかりやすく強化する、あるいは進化しないポケモンの後半の能力の伸びを抑えるといった調整が必要となるだろう。
たとえば、フシギバナは早期に進化したいポケモンであるが、「はっぱカッター」でラストヒットを取りやすいため、上下レーンでの採用率が高い。同様のポテンシャルを、サーナイトやガブリアス、または(妥協案として)中央へと進みたいポケモンに付与すれば、2体を活かせる道が見えてくるのかもしれない。
スマートフォン版のリリースや、カメックスの実装でさらに盛り上がりを見せそうな『ポケモンユナイト』界隈。運営には、不遇なポケモンが少なくなるようなバランスの良い調整を望みたい。