ヒカル、300万円でゴミ屋敷を清掃 動画に見た“金持ちYouTuber”の成功理由

 一般市民にとって近寄りがたいゴミ屋敷だが、YouTuberにとっては宝の山。動画映えするためネタとして取り上げやすく、それに、きれいに片づければ家主や周辺住民を助けることになる。“金持ちYouTuber”ヒカルはかねてより、ゴミ屋敷を舞台にした“お宝発掘動画”を公開してきた。このほど、過去最大級のゴミ屋敷の清掃に挑んだのだが、その過程でいったい、どんな希少品が掘り起こされたのだろうか――。

 ヒカルは8月22日、「ゴミ屋敷から純金のインゴット?地主が残した家からトラック25台分の不用品が出てきたので全て査定してみた結果…」と題した動画を公開した。

ゴミ屋敷から純金のインゴット?地主が残した家からトラック25台分の不用品が出てきたので全て査定してみた結果…

 これまで過去数度、ゴミ屋敷の清掃および発掘品を査定する動画を投稿しているヒカル。今回は、群馬県のとある地主夫婦の妻からの依頼だった。妻は夫が亡くなったことで家を整理しなければならなくなり、清掃業者に委託。ヒカルの活動を知っていたその業者から連絡があったために、この度、企画が実現したという。契約内容は、ヒカルが掃費を全額負担する代わりに、ゴミ(家の中のもの)はすべて譲渡するというものらしい。つまり、清掃額を上回るお宝を見つけ出すことができるかという、ある種のギャンブル要素がある企画なのだ。

 なおヒカルには頻繁にゴミ屋敷の清掃依頼が届くようで、本日訪れるお屋敷は「その中でももっともゴミの量が多かった」とのこと。「だから一番お金がかかるし、なんかお宝がありそうじゃないですか」と、ヒカルは期待に胸を膨らませる。

 その後、ゴミ屋敷に到着。屋敷の広さは540平米程度だった。広大なスペースの敷地を清掃するべく、玄関先には大勢の清掃スタッフが集結していた。ちなみに、潔癖症気味のヒカルは作業に参加したりはしない。ただ、作業初日と最終日に立ち会うだけだ。実際に玄関先に足を運んだだけで、漂う悪臭を前に「うわ!くっさ!これちょっと入れへんわ」と潜入を断念する場面も。しかし、YouTubeの再生回数に直結するサムネイルを撮らなければいけないという使命感から、「覚悟を決めました」と入室を決意。「う~わ!すごいなこれ…」と悶絶しながらも、なんとか撮影を終え、「これがプロYouTuberのサムネを撮る根性ですよ」と胸を張った。

 清掃作業は5日間に及び、作業員50人、トラック25台が動員された。清掃料は合計300万円。かなりの高額だ。しかし、発掘されたお宝の数々がそのマイナス分を補填する。200gのインゴット、18金・プラチナのネックレス&ブレスレット、状態の良い「ロレックス デイトジャスト」、10万円金貨と複数の1万円金貨、それに、タンス預金で貯めていたと思われる400万円相当の札束という、推定総額600万円以上の金目の物と現金が見つかったため、収支は大幅にプラスになった。

 当然、札束含め家の中のものすべて譲渡するという契約のため、ヒカルは、このまま勝ち逃げする権利がある。しかし、そこは金持ちYouTuber。清掃・お宝査定含めすべてが完了した後に、ヒカルは「大勝利の大勝利でした」と“神引き”を喜びつつ、「何も持って帰っていないです」「すべて寄付しました。ゴミ屋敷を清掃してくださった皆さんに対してね」と報告をした。続けて「ここで稼ぐのは違うかな。YouTubeで稼ぐから」と述べ、清掃業者と良好な関係を築いておいたほうが再び撮影向きのゴミ屋敷を紹介してもらえる可能性が上がり、視聴者としてもメリットがあると説き、300万円以上の寄付を「良い先行投資だった」と話していた。

 目先の利益など度外視で、関係者とのパートナーシップの強化とYouTuberとしての本分に何よりも重きを置くヒカル。こうしたマインドこそ、彼がYouTubeで成功を収めた理由の一つといえるだろう。

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