『ワンピース』『ゼルダ』……無双シリーズ×人気IPはなぜ人気? 新作『刀剣乱舞無双』も成功の可能性大か

 DMM GAMESは8月11日、同社開発・運営の刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』と、コーエーテクモゲームスのアクションRPG『無双』シリーズのコラボ作品となるゲームタイトル『刀剣乱舞無双』を、Nintendo Switch・PC(DMM GAMES PLAYER)向けに発売すると発表した。

 ゲームだけにとどまらず、舞台やアニメ、映画、漫画など、さまざまなカルチャー分野で成功する『刀剣乱舞』。同シリーズの関連ゲーム作品が家庭用プラットフォーム向けに発売されるのは初になるという。

 『無双』シリーズはこれまでどのようにして、数々の人気IPとのコラボレーション作品を名作に仕立て上げてきたのだろうか。その理由から『刀剣乱舞無双』成功の可能性を探る。

目指したのは「一騎当千の爽快感」 カジュアル化で確立したシリーズ独自の立ち位置

Nintendo Switch(TM)「ワンピース 海賊無双3 デラックスエディション」PV

 『無双』シリーズは、コーエーテクモゲームス(旧コーエー)ほかが開発・発売するアクションRPGだ。1997年リリースの第1作『三國無双』(※)以降、これまでに50を超える作品(アップグレード完全版などは除く)が発表されている。

 コンセプトは、「一騎当千の爽快感」。プレイヤーは、作中に登場する一人の武将となり、押し寄せる膨大な数の敵をなぎ倒していく。難易度を柔軟に調整できる点も特徴で、ライトゲーマー・若年層にとって本来ハードルが高いはずのアクションRPGを、より身近で親しみやすいジャンルにしたことも同シリーズの功績と言えるだろう。

 近年は『ガンダム』をはじめ、『ワンピース』『ゼルダの伝説』『ファイアーエムブレム』といった人気IPとのコラボレーションでも話題を集める。今回発表された『刀剣乱舞無双』もその延長にあるタイトルだ。女性人気の高い同IPとのコラボがどのような化学反応を見せるか。発売日は未定ながら、界隈は大きな盛り上がりを見せている。

※『三國無双』のみ、その後の『無双』作品とは異なり、3D対戦格闘ジャンルに属する。そのため、アクションRPGへと路線変更したのちの初作『真・三國無双』を第1作とする声もある。

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