Galaxy Z Fold3 5G/Flip3 5Gで折り畳みスマホは定着するか? 海外メディアの反応は賛否両論

日本で折り畳みスマホは定着するか?

折り畳みスマホはかつての3Dテレビ?

 CNETがGalaxy Z Fold3 5G/Flip3 5Gを高く評価する一方で、US版WIREDは両モデルが属する折り畳みスマホ市場自体に疑念を呈した記事を公開した。

 WIREDの記事は、Samsungの最新折り畳みスマホ2モデルが以前のモデルより印象的であるとして評価する一方で、それでも折り畳みスマホ市場は依然としてかつての3Dテレビのようである、と評する。

 2010年代初頭に登場した3Dテレビは、需要が沈静化した薄型液晶テレビに続く新たなテレビ製品カテゴリーとして注目された。しかし、対応コンテンツが普及しなかったために、2010年代半ばには3Dテレビ市場は衰退して、3Dテレビが次々と生産中止となった。

 折り畳みスマホ市場も、3Dテレビ市場と同じ末路をたどる可能性が否定できない。というのも、現状では折り畳みスマホに最適化されたアプリが不足しているからだ。折り畳みスマホが登場したタイミングも3Dテレビに似ている。折り畳みスマホはスマホ市場が成熟して売上がかつてのようには成長しなくなった時期に、こうした停滞を打破する新カテゴリーとして開発されたと考えられている。しかし、現状では折り畳みスマホ市場はスマホ市場全体の小さい一部に過ぎない。

 もちろん、折り畳みスマホ市場が成長すると予想するアナリストもいる。例えば、調査会社IDCのモバイルデバイス部門リサーチマネージャーのJitesh Ubrani氏は、2021年の折り畳みスマホの出荷数は前年の190万台から700万台に増えると予想している。同氏が考える折り畳みスマホ市場が成長する根拠は、折り畳みスマホは潜在的にスマホ、タブレット、PCのすべてを代替するデバイスだからだ。

 Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gは折り畳みスマホとして魅力的ではあるが、折り畳みスマホ市場自体が今後成長するかどうかは、意見が分かれるところだろう。同市場の成長は、もしかしたらiPhoneシリーズから折り畳みモデルが登場するかどうかにかかっているのかも知れない。

トップ画像参照:CNET「Galaxy Z Fold 3, Z Flip 3 edge foldables closer to mainstream」より画像を抜粋

〈Source〉
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-fold3-5g/
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-flip3-5g/
https://www.cnet.com/tech/mobile/galaxy-z-fold-3-z-flip-3-edge-foldables-closer-to-mainstream/
https://www.cnet.com/tech/mobile/samsung-galaxy-z-flip-3-is-it-the-foldable-phone-for-the-masses/
https://www.wired.com/story/folding-phones-are-the-new-3d-tv/

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