食べたいサンドイッチが見透かされてしまうかも……サブウェイが表情をAI分析してメニューを提案?
筆者としては、AIがメニューを提案することで意思決定コストの削減にも繋がるのではないかと感じている。人は「何かを選ぶ」ことに対して少なからず負担を感じており、研究によると現代人は1日に3万5000回も意思決定を強いられている。こうした「決断疲れ」を回避するために、毎日同じ服を着る、同じメニューを選ぶといったライフハックを実践している著名人も少なくない。意思決定機会を意図的に減らすことで、ストレスを軽減しつつ、重要なタイミングでの決定コストを温存しておける。
しかもサブウェイの場合は、メニューにある商品を注文した場合であっても、トーストの有無やトッピングなどを店員が確認してくれる。確固たる意思を持って「トッピングは○○で」とお願いできるときもあれば、「えーっと……」と迷うことも少なくない(そもそも迷うときはどっちでも良い気分だったりする)。AIによるおすすめ提案は、こうした時間制限制の意思決定を肩代わりしつつ、かつ顧客自身が認知していない潜在的な欲求を代弁してくれる可能性もある。
これもひとえにOKIの技術力の賜物だろう。とはいえ「今日は生ハムとマスカルポーネの気分」という時に、AIからえびアボカドを提案されることがないとも言い切れないが、そこは顧客自身も自覚できない潜在的なえびアボカドへの欲求が見透かされているのかもしれない。むしろAI提案のおかげで、普段なら選ばないメニューに出会える可能性もありそうだ。
(Source)
https://www.oki.com/jp/press/2021/08/z21037.html
https://jp.techcrunch.com/2021/08/02/oki-subway-japan/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000038753.html