『Girls Planet』『THE FIRST』『PRODUCE101』……オーディション番組になぜ人々は熱狂するのか? SNSやYouTubeを通した“推し”を応援する醍醐味とは
近年その勢いを増しているオーディション形式のアイドルプロデュース番組。8月にも新たに『Girls Planet 999 : 少女祭典』がスタートし、今後も視聴者を渦に巻き込みながら話題のグループを生み出していくだろう。現代の新たなカルチャーとなりつつあるオーディション番組だが、その盛り上がりの要因は一体どんなものだろうか。
オーディション番組でまず欠かせないのがSNSでの応援だ。出演する多くの練習生の中から自分の「推し」を見つけ、そのデビューまでを見守るのがこうした番組の醍醐味だが、SNSを通した応援が熱を増しているように感じる。
応援するアーティストのデビューを見守るという意味では、2010年にOne Directionを輩出した『X・ファクター』から現在に到るまでオーディション番組が視聴者に抱かせる意識は変わっていないだろう。しかし現代のオーディション番組においては、それぞれの出演者に固定のファンがつき、彼らがデビューするまで、SNSを通して応援の声を上げ続ける。
視聴者参加型の、ファン自身もいわゆる”プロデューサー”目線で応援できる番組ともなればその熱はさらなる高まりを見せる。推しのアピールポイントをまとめたツイートやオリジナルの画像、投票を呼びかけるツイートなどが飛び交う。
こうした、「自分の大好きな推しのデビューに貢献できた」「実際に一緒にデビューに向けて頑張った」という気持ちになれるのもSNSを通じた応援の魅力と言えるだろう。また、同時にこれらのツイートが目につくことで、これまで興味のなかった人の注目を集めることにも繋がっているのかもしれない。推しを応援する気持ちがその輪を広げていっているとも言えるだろう。
そして、ファンにとってはファン同士の交流も楽しみの一つなのではないだろうか。同じ推しのデビュー、あるいは他の練習生のファンであっても同じグループでのデビューという夢のためにファン同士がSNSで交流を図る姿を目にする。現実で自分の周りに仲間がいなかったとしても、ハッシュタグを使って検索すればすぐに仲間を見つけることができる。SNS時代にしかできない新しい関わり方をこのオーディション番組でも味わえるだろう。