YouTubeのテロップ入れがとんでもなく楽に Adobe Premiere Pro「音声自動テキスト化機能」のクオリティとは
7月21日にAdobeが発表したPremiere Proの新機能には胸が躍った。ついに、Premiere Proに新機能として音声の自動テキスト化が搭載されたのだ。今回は、Premiere Proの新機能を中心に、After EffectsやCharacter Animatorに新たに搭載された機能も紹介していこう。
Premiere Proに高精度な音声のテキスト化が搭載された
YouTubeの需要も相まって、最近では動画編集をする人が増えている。そんな中課題だったのが、テロップをつけるための音声のテキスト化に時間がかかるということだった。これまでも音声を自動的にテキスト化するアプリやサービスがなかったわけではないが、その精度は低く、結局は多くの部分を自分で文字起こしをする必要があった。
今回Adobeが発表したPremiere Proの音声テキスト化の最も驚くべき点は、そのテキスト化のクオリティの高さだろう。発表会では、以前に開催したイベントの模様を使って実際にテキスト化のデモンストレーションを行った。
通常のスピードで発せられた音声を、個人名の漢字以外はすべて正確にテキスト化する様子は圧巻。
また、テロップの設定をプリセットとしてカスタマイズしておくことで、ワンタッチですべてののデザインを反映する機能も同時に搭載された。
今回の変更により、YouTubeなどのテロップを入れるための文字起こしやデザインの手間が大幅に削減さるだろう。
日本からの要望で搭載された機能にも注目
日本のYouTubeやテレビ番組で特徴的なのが、テロップの装飾の華やかさだ。テロップには必ずと言っていいほど立体や影などのエフェクトが施されているのだ。
今回、Premiere Proはそうしたグラフィック面での編集作業も効率化できる機能「エッセンシャルグラフィックス」を強化した。具体的には、テキストレイヤーに複数のシャドウを適用できるようになり、テキストの背景のデザインが改善された。
実は、これは日本からの要望を受けて新たに搭載された機能だという。
また、今回の発表でついにPremiere ProがM1 Macにネイティブ対応したことにも注目したい。それにより、アプリ起動から最終的な書き出し、編集処理まで平均77%の高速化を実現。起動から保存までの作業全体の高速化が実現した。