フィンランドにツノが光るトナカイ現る?
フィンランドには、車のヘッドライトに照らされると角が光るトナカイがいるという。これは、自動車との接触事故を防ぐため、トナカイ飼育協会が反射塗料を塗布したことによるものだ。
米メディア『My Modern Met』によると、フィンランドでは、自動車事故により毎年4,000頭以上のトナカイが命を落としていると推定されているという。そこで同協会は、車のライトで反射する塗料を利用することを思いついたそうだ。この取り組みは2014年から行われており、最初はさまざまな部位で試したが、最終的に「角が効果的かもしれない」と考えたと、協会会長のアン・オリラ氏は当時述べている。
ところが、実際にはトナカイの死亡事故防止にあまり効果がないことがわかった。協会は、「この取り組みは世界中で広く関心を持たれており、これまでで最高の施策だった。耐久性と実用性に問題があるが、製品開発は続いている」としている。
カナダの国立公園を管理する政府機関のパークス・カナダは、野生動物が高速道路を横断しないよう、高架道路を建設する取り組みを行っている。これによって、大型動物の死亡率が80%以上減少したようだ。ただ時間と費用がかかるだけに、他の団体がすぐに真似できる施策ではないだろう。
動物たちの保護に向けて、各機関がさまざまなアイデアを模索している。
(画像=My Modern Metより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://mymodernmet.com/reindeer-reflective-paint/
https://paliskunnat.fi/reindeer-herders-association/advisory/