モノクロのゲームボーイカメラに赤・青・緑のフィルターをつけるとカラー写真に? 英YouTuberが実験

 英YouTuberが、1998年発売のゲームボーイ用カメラ「ポケットカメラ」でカラー写真を撮影する実験を試みた。

 「ポケットカメラ」は、112pxのモノクロ写真を撮影するもので、30枚まで保存することができる。現代のカメラと比較すると、画質は決して良いとはいえないものの、モノクロに適度なざらつきが趣深いようにも感じられる。

Matt Gray YouTubeより

  YouTuberのMatt Gray氏は、「ポケットカメラ」に赤、青、緑のフィルターをかざして撮影し、画像編集ソフトのPhotoshopで合成してカラー写真にすることを思いついた。そこでまず最初に公園での撮影を行ったが、冬の公園は色数が少なく、せっかくのカラー写真があまり映えない結果に。

Matt Gray YouTubeより
スマートフォンで撮影した公園|Matt Gray YouTubeより
「ポケットカメラ」で撮影した写真(左)と、3色を合成したもの(右)|Matt Gray YouTubeより

 そこでGray氏は、街でよりカラフルな被写体を撮影することに。すると、特に青が鮮やかに再現されたカラー写真を作成することができた。同氏も「これはかなり良い出来だ」と満足げだ。

 

Matt Gray YouTubeより
Matt Gray YouTubeより
Matt Gray YouTubeより

 今年の6月には、「ポケットカメラ」で撮影した写真をWi-Fiでスマホに送信できるデバイスも開発している。

 公式的な仕様では、写真の出力には有線で「ポケットカメラ」用の「ポケットプリンタ」に接続するしかなかった。そこで同氏は、ラズベリーパイゼロの小さなコンピューターと、ポータブルバッテリーパンクを備えた、3Dプリンター製のデバイスを製作した。デザインには、3Dモデリングソフトウェア「Fusion 360」を使用したとのこと。

黄色の枠線は、ラズベリーパイゼロのコンピューター部分|Matt Gray YouTubeより
接続して1分待つと、Wi-Fiネットワークが表示される|Matt Gray YouTubeより

 完成したデバイスに「ポケットカメラ」を接続して1分待つと、スマホにWi-Fiネットワークが表示される。接続してWebブラウザでサイトにアクセスすると、写真が表示される仕組みだ。

 1998年発売の懐かしのデバイスでカラー写真を作成し、Wi-Fi接続までできるようになった。ガジェットマニアの発想と技術力に感心するばかりだ。

(画像=Matt Gray YouTubeより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=FPkJaEG-C_M

関連記事