音声が牽引するコロナ後の世界、最重要ワードは“身に付ける声”? 新概念「ボイススキン」に注目
Modulate Incは次世代の相互作用型のアバター技術に挑み続けるホロテック・スタジオと協働し、機械学習モデルを用いてミリ秒単位で人間の音声に内在する感情や語尾変化、拍子(リズム)を正確に解析し、新たな音声を生成。それぞれが心の中で思い描いているビジョンとマッチした音声を選び出し、年齢や性別、体型の異なる現存するキャラクターのほか、ロボットや怪物といった人間でないキャラクターを選ぶことで、それぞれのキャラクターになりきることが可能。音声コミュニケーションが主流になるなかで、アイデンティティの創出のほか、オンラインにおける安全性の担保、臨場感溢れるゲーム体験の生成においても一役買ってくれるはずだ。
そんなボイススキンの強みと言えば、リアルタイムの人間の感情を正確に汲み取ることができるという点に尽きる。例えば音声合成技術の場合、リアルタイムの会話に適用されておらず、リアルな人間が会話の中で共有する感情の微妙な違いを理解するのが難しい。こうして、既存の音声合成とは一線を画しているがゆえに、「ボイススキン」という新たな呼び名をもって定義づけるに至った。
ヒートアップした音声市場において今後、どんな音声アイテムや概念が生み出されるであろうか。引き続き、追っていきたい。
(画像=Unsplashより)
■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。
〈Source〉
https://www.modulate.ai/voice-wear
https://www.dqindia.com/yellow-messenger-rebrands-yellow-ai-launches-next-gen-ai-powered-voice-bots-cx-automation/
https://www.dqindia.com/yellow-messenger-rebrands-yellow-ai-launches-next-gen-ai-powered-voice-bots-cx-automation/