コロナ禍で急速に進んだ「オタ活のオンライン化」 メリット・デメリットは?
同人イベントやコラボカフェのオンライン化は?
2020年は、夏冬2回のコミケがどちらも中止されるなど、同人即売会にも大きな影響があった。そんな中昨年5月、オンラインで同人即売会を開催できるサービス「pictSQUARE」が誕生した。
pictSQUAREはオンラインの仮想空間で同人即売会に参加したり、開催できるサービスです。イベント会場をアバターで歩くことができチャットも可能なため、他の参加者と場を共有することができます。もちろん、会場へのブース出展(サークル参加)も可能です。
ーー「pictSQUARE」公式サイトより
ウェブ上の会場内にはブースが用意されており、それぞれの作家にスペースが割り当てられる。作家や参加者は自身のアバターで会場内を自由に動き回ることができ、チャット機能で他の参加者との会話も可能だ。同人誌の購入には、同社が運営する「pictSPACE」や外部の通販サイトへと誘導されることがほとんどで、「pictSQUARE」は、あくまで会場の雰囲気を味わうツールとなっているようだ。オンラインならではの手軽さもあってか、展示だけの参加者も多く見られる。
現地系イベントや同人即売会がある程度オンライン化する一方で、特に女性オタクに人気のコラボカフェは、依然オフラインがメインだ。
食事やドリンクを注文し、コースターを手に入れ、現地のファンと交換する流れは、オフラインならではの文化と言える。キャラクターで飾り付けられた店内を写真撮影する楽しさも、現地でしか味わえない。“食べる・交換する・撮る”がメインとなるだけに、コラボカフェのオンライン化は難しいようだ。フードメニューのデリバリーサービスなどは今のところ見られておらず、実現したとしてもファンが喜んで利用するかは疑問だ。
オンライン化によって得られたメリットはたくさんあるものの、やはり現地に足を運びたいという声は多い。能動的にオンラインとオフラインが選べるくらいに、社会の状況がが落ち着くことを願う。
(画像=Unsplashより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://pictsquare.net/