世代別K-POPアーティストのTwitter利用分析 “第4世代”グループは1日に7回以上ツイートしていることが明らかに

 Twitter社が、K-POP Radarと共同で調査した「K-POPアーティストのTwitter使用」についての分析結果を公開した。

 今回の「世代別K-POPアーティスト※」の分析では、Twitterフォロワー数30万人以上のK-POPアーティスト全69組に注目。最初のツイートのタイミングや1日のツイート数、ファンとのコミュニケーションなどを世代別に分析している(2021年5月1日時点)。

※調査対象アーティスト(一部)は下記の通り。
第2世代:TVXQ(@TVXQ)、Super Junior(@SJofficial)、Girls’ Generation(@GirlsGeneration)、SHINee(@SHINee)、2PM(@follow_2PM)、ほか

第3世代:EXO(@weareoneEXO)、BTS(@BTS_twt)、GOT7(@GOT7Official)、MAMAMOO (@RBW_MAMAMOO)、Red Velvet(@RVsmtown)、Monsta X(@OfficialMonstaX)、SEVENTEEN(@Pledis_17)、TWICE(@JYPETWICE)、NCT(@NCTsmtown)、BLACKPINK(@BLACKPINK)、ほか

第4世代:THE BOYZ(@Creker_THEBOYZ)、Stray Kids(@Stray_Kids)、(G)I-DLE(@G_I_DLE)、ATEEZ(@ATEEZofficial)、ITZY(@ITZYofficial)、TOMORROW X TOGETHER(@TXT_BigHit)、TREASURE(@TreasureMembers)、aespa(@aespa_official)、ENHYPEN(@ENHYPEN_members)、ほか

 K-POPスターがファンとコミュニケーションする方法は、K-POP業界およびメディアの発達とともに変化してきたが、第1、第2世代のK-POPスターは、ファンミーティングのようなクローズドコミュニティを通じて交流していた。しかし、第3世代以降のアーティストは、Twitterなどのグローバルメディアプラットフォーム上でコンテンツを共有し、ライブストリーミングやテキストメッセージングを駆使してより幅広いファンとコミュニケーションを取り始めるように。最近のK-POPスターは、コンテンツを公開するだけでなく、フリートやスペースなどTwitterの新機能を積極的に活用し、ファンとのコミュニケーション方法を多様化させているほか、コンサートやサイン会などのイベントがコロナ禍で中止となった現在は、コンサートのオンラインストリーミングやTwitter上のライブQ&A(#TwitterBlueroom)により世界中のファンと活発にコミュニケーションしている。

K-POP世代によって異なるTwitterの使用状況

 Twitterの使用方法に関しては、以下の通り各世代によって明確な違いがあることがわかった。Twitterが登場する前に活躍していた第1世代を除き、K-POPスターの平均ツイート数は
「第2世代=1日1.2ツイート」「第3世代=1日3.5ツイート」「第4世代=1日7ツイート」となっており、第4世代は、第2世代の5.8倍以上、第3世代の2倍以上ツイートしている。

 また、K-POPスターの最初のツイートと公式デビュー日を比較したところ、「第2世代のスターが初めてツイートしたのは、デビューの1,154日(3年以上)後」「第3世代のスターが初めてツイートしたのは、デビューの132日(4か月以上)後」「第4世代のスターが初めてツイートしたのは、デビューの116日(4か月以上)前」(それぞれ平均値)であることが明らかに。

 ATEEZ、THE BOYZ、ENHYPEN、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHER、TREASUREなどの第4世代のアーティストは、デビューの数か月前にTwitterアカウントを開設し、ファンとコミュニケーションを取っていた。第2、第3世代と比較して、第4世代のアーティストはデビュー前のツイート数が圧倒的に多く、デビュー前にもかかわらず各アーティストの平均総ツイート数は323回、平均獲得累計フォロワー数は562,377人だった。

 今回の集計結果でわかったのは、第4世代のK-POPアーティストが公式デビュー前に平均で323回ツイートしていること。前の世代よりも平均で9か月早く海外でファーストアルバムをリリースしており、Twitterの利用がグローバルファンベースの獲得と成功の重要な要因となっている可能性があることがわかった。

第4世代K-POPアーティストのTwitterの使い方

 また、海外進出についても下記のような形で可視化された。

 「第4世代のアーティストは前の世代より早く世界のファン向けにコンテンツをリリース」し、「第4世代のアーティストは、第3世代のアーティストより9か月早くファーストアルバムを海外でリリース」、「第4世代のアーティストは、第3世代のアーティストより13か月前に最初の海外コンサートを開催」(それぞれ平均値)しているようだ。

第4世代K-POPアーティストの世界デビューは加速

 この分析を主導した、TwitterのグローバルK-POP&K-コンテンツパートナーシップ責任者であるキム・ヨンジョン(YeonJeong Kim)は「Twitterを通じたグローバルファンとの直接のコミュニケーションは、現在のK-POPアーティストにとって成功の方程式となっています。第3世代グループのBTSが世界中のARMY(ファンの名称)とリアルタイムで対話を始めたとき、ファンとのエンゲージメント機能としてTwitterを利用する第4世代の見本となりました。デビュー前からコミュニケーションチャネルとしてTwitterを積極的に利用していたTHE BOYZ、Stray Kids、ATEEZ、TOMORROW X TOGETHER、ITZYなどの第4世代のアーティストは、前の世代よりもいち早くグローバルステージに進出しています。これは、デジタルベースのコミュニケーションがファンの増加に大きく影響することを示しています」とコメントを寄せている。 

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