Switchの“キャラチェキ”はZ世代にも支持される? 近年のチェキブームから考える
米若者文化系メディアの『Study Breaks』は、「この数字は、消費者が物理的に見たり触れたりできる、より多様な形式のメディアを望んでいること、または、今よりも単純な時代に戻りたいと考えていることを示している」と考察した。
写真家のハーレイ・イングリッシュ氏も「現代では、すべてが非常にクリアで高解像度であるため、そうではないものや瞬間があると、より意味があるように思え、記憶に残りやすいのかもしれない」と語った。
“不完全さの魅力”は、これまでもアナログデバイスブームの要因として語られてきた。たしかに“懐かしさ”もブームの一端を担っているのは間違いないが、Z世代にとって、インスタントカメラは懐かしさを感じるアイテムではない。
富士フイルムは2012年から、ファッションとアートに敏感な若い女性をターゲットにしたインスタントカメラの開発に取り組んでおり、その理由について「若者は“新しい”自己表現の方法を探している」からだとしている。
自己表現への関心は、Z世代の消費傾向に顕著にあらわれている。マッキンゼー・アンド・カンパニーは彼らの特徴を、「Z世代は、よりパーソナライズされた製品には、より高額であっても喜んで支払う」としている。インスタントカメラは、そんな彼らのニーズを満たした製品なのだろう。
安価なスマホカメラの隆盛で一時苦戦したものの、若者たちの自己表現への欲求によって再ブームを巻き起こしたインスタントカメラ。今回リリースされる“キャラチェキ”もまた、“新しい”ゲームの楽しみ方として定着するかもしれない。
(画像=instaxより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://studybreaks.com/thoughts/polaroid-instant-film/
https://instax.jp/characheki/