Kaitoと石川瑠華に聞く「SNSとの付き合い方」 “ソーシャルドラマ”で挑んだ新たな表現

 Sony Musicが、新たなYouTubeチャンネル『みせたいすがた』をスタート。『みせたいすがた』では、スキマ時間にも気軽に楽しむことができる、フレッシュな俳優陣による“ソーシャルドラマ”を配信する。

 第1弾となる作品は『水曜日22時だけの彼』だ。主演は、バンド「インナージャーニー」のドラマーであり、恋愛リアリティショー『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)でも注目を集めた俳優のKaito。そしてヒロインは、2017年のデビュー以来、映画『猿楽町で会いましょう』『イソップの思うツボ』『うみべの女の子』と立て続けに主演に抜擢された、期待の若手女優・石川瑠華だ。

 「よく眠れるから」と、水曜日の22時だけ肩を借りにくるミステリアスな男の子・ハルトと、明るいけれどつい人に合わせてしまって自分の気持ちをハッキリ言えない女の子・ナツミ。恋に臆病で不器用な2人の不思議な関係は、一体どうなっていくのか。

 今回は『水曜日22時だけの彼』の撮影現場にて、Kaitoと石川にインタビューを実施。“ソーシャルドラマ”という新たなコンテンツを発信していく意気込み、そして2人が考えるこれからの“みせたいすがた“について語ってもらった。(佐藤結衣)

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初対面で探り合うのは、似た者同士!?

石川瑠華(左)とKaito(右)

――『水曜日22時だけの彼』はソーシャルドラマ第1弾となる作品ですが、オファーを受けたときの感想はいかがでしたか?

Kaito:“ソーシャルドラマ”という響きが、まず聞いたことがなかったので、「どういうものなのかな」とワクワクしましたね。今後いろんなドラマコンテンツが配信されていく中の第1弾に、携わらせていただくことになったという点でも、とてもありがたいなと思いました。僕自身も、これからSNSをきっかけに、手頃に見られるドラマや映像作品が増えていくのかなと考えていたので、可能性を感じられる作品に携わることができて嬉しいです。

石川瑠華(以下、石川):私も“ソーシャルドラマ”という作品に参加させていただくのは初めてのことだったので、どうなるのかなとドキドキしました。正直、脚本を読んだ最初の印象は、「カタモク(肩目的)」という、ちょっと変わった関係性から始まるドラマで、フワフワと地から浮いたような恋愛で、キャラクターもすぐにはつかみにくいなと感じていたんです。でも、Kaitoくんと読み合わせをしたときに、「ああ、こういうイメージか!」と固まって、おもしろいものになりそうだなという期待感が生まれました。

第1話「これってカタモク?」【水曜日22時だけの彼】

――おふたりは「カタモク」のような関係性については、「あり」ですか?

Kaito:なかなか日常的にはないですよね(笑)。でも、もしかしたら、この世のどこかには存在してるのかもしれないですし、そういう意味での「あり」な気持ちは大事にして演じたいなと思いました。

石川:私も自分の生活からは、かけ離れた世界のように感じました(笑)。でも、「壁ドン」とか「カタモク」とか、キャッチーな4文字言葉をテーマにする作品は、個人的におもしろいなと思います。

――今回、Kaitoさんは何を考えているのかつかみにくいミステリアスな男の子・ハルトを、石川さんは人に合わせてしまいがちな女の子・ナツミを演じられていますが、それぞれご自身との共通点はありましたか?

Kaito:僕としては、結構あるんじゃないかなと思いました。最初に、脚本家さんと打ち合わせをさせていただいたんですが、お話をしながら僕の内面的な部分を引き出してくださった印象があって。台本を読んだときも、ハルトには自分の一部分みたいなところが反映されているなと感じました。演じる上でもナチュラルにハルトが出てくる感覚でしたね。

Kaito

――具体的には、どういったところがご自身の内面とリンクしていると感じましたか?

Kaito:小さいころから大人と接することが多かったからか、どこか自分をキレイに見せようとする部分があるなと感じていて。そのへんが、ハルトと同じく「不思議な男の子」「ミステリアスな子」にとらえられることが多いように思います。仲良くなって、深堀りされると、全然そんなことはないんですけどね(笑)。「つかみどころがない」と言われてしまうところは、すごくリンクしているように思います。

――石川さんも、ハルトにKaitoさんを感じられましたか?

石川:そうですね、第一印象はたしかに「不思議な人」でした(笑)。でも、直感でしかないんですけど、「それだけじゃないんだろうな」というのもありました。最初にミステリアスな印象を抱かせる人は、「もっと知りたい」と思わせる魅力の持ち主だとも思うんですよ。実際に話してみたら、意外と人間っぽい人なんだなあと思いました。

言い方がアレかもしれないんですけど、「いい人なだけの人」なんていないと思ってるんですよ。だから、きっとKaitoくんも第一印象で見えている面だけの人ではないんだろうな……と。

Kaito:はい、いい人なだけじゃありません!

石川:あはは。

石川瑠華

――では、ナツミと石川さんのキャラクターはいかがでしょうか?

石川:リンクするところは、いくつかありますね。感情のままに突き進むじゃなくて、「なんか怖いからやめとこう」とか「入れこまないようにしよう」と考えるところとか。そことの戦いの末に、一歩行動してみようと思った経験も実際にあるので。

――Kaitoさんから見ても、ナツミと石川さんは似ていると思うところがありますか?

Kaito:確かに、最初に会ったときは警戒している雰囲気はあったかもしれないですね。

石川:探り合いみたいな? あれ、探り合ってはいなかったですかね?

Kaito:いや、僕は探ってましたよ。僕が最初からいけないタイプなので。

石川:じゃあ、同じですね。

Kaito:昨日の撮影が結構長かったからか、終盤くらいでようやく打ち解けてきた感じですね。

石川:そうですね(笑)。

現場でやることすべてが、いい経験に

――ソーシャルドラマならではの現場感というものはありましたか?

Kaito:2日間でほぼ撮りきってしまうという、ここまで過密なスケジュールで撮影したのは初めてでしたね。いい経験をさせてもらっているなと思います。

石川:ドラマの現場は、監督によって結構変わりますね。今回は、松本監督のチームならではの空気を感じました。スタッフのみなさんもほんわかしてるのに、真剣な人が多くて。いいものを作っている手応えもありますし、前に進めている感じがすごくする、不思議な現場だと思います。ただ……わりと、こういうスケジュール感は、ありますよ(笑)。

Kaito:ええっ! そうなのか……僕は俳優としてのキャリアが長くないので「これがソーシャルドラマなんだな」みたいな気分でいましたけれど(笑)。こういう現場でのコツはありますか?

石川:集中力を……長く、持たせる!?

Kaito:なるほど! 勉強になります(笑)!

――今回の撮影で最も印象的な場面はありますか?

Kaito:僕はケンカのシーンですかね。結構、夜深くなってから撮ったんですけど、朝から撮影をしていたので、その疲労感と、ピリピリ感が、ケンカのシーンをよりスリリングにしたというか。「出ていって!」と言われる感じが、すごくリアルでしたね。きっと、同棲したカップルはこんな感じのケンカするのかな、なんて思いました。今回の撮影の中でも一番長くカメラを回したシーンだったと思うので、自然な演技にもなれたというか。あの表現が、2人でできたのはすごく楽しかったです。

石川:あのシーンから、さらに撮影を頑張れましたよね。

――いろいろ発散できたという感じですか?

石川:あはは!

Kaito:いや、発散してましたよ!

石川:そうですね。たしかに、発散したかもしれない。

――そのぶつかり合いをきっかけに、ハルトとナツミの成長も見られるわけですが、おふたりがこの作品を通じて成長を感じた部分はありますか?

Kaito:僕は、まだまだ俳優歴が短いので、やることすべてが経験として積み重なっているなという実感があります。ここまで主演という立場で、ずっとセリフがある作品もやったことがなかったので、「こういうふうにやっていけばいいんだな」と、正解というわけではないんですが、自分のなかに方法のひとつとして、ちょっとずつ見えてきた感じもします。

石川:私は、この現場でKaitoくんだったり、スタッフさんたちだったり、新しい人たちと出会ったことで受けた刺激がたくさんありました。そうして受け取った新しいものが、作品も出ていたら嬉しいなと思います。