かまいたちがYouTubeで成功した理由は? 登録者数100万人突破を機に考える

 お笑いコンビ・かまいたち。テレビ番組の出演数も昨年から格段に増え、今や見ない日はないというほど売れた彼ら。4月からは、濱家隆一が単独で朝の情報番組「ZIP!」の新水曜パーソナリティにも抜擢された。過去に山内健司がキャラ芸人ブームに乗っかろうと「チャン・ドン・ゴン・ゲン」という中国人に扮しドラを叩いていた頃からは考えられないほどの躍進ぶりを見せている。

 そんなかまいたちのYouTubeチャンネル「ねおミルクボーイ」が先日ついに100万人を突破した。テレビだけでなくYouTubeでも絶好調の理由を考えたい。

 ねおミルクボーイというチャンネルを一言で表すと「お笑い芸人完全YouTuber計画」という言葉がピッタリと当てはまる。2020年8月放送のゴッドタン「YouTube芸人サミット」にて「YouTubeをする上で、“俺、芸人なんで”っていう尖りは全くいらない」と力説していたように、かまいたちは「芸人として」よりも「YouTuber」としてどうすれば人気が出て登録者数が増えるかに心血を注いでいる。ほぼ毎日更新は当たり前、ヒットしたコンテンツをただただこするようなことはせず、マンネリ化して視聴者に飽きられないよう、毎回手を変え品を変え、様々な企画にチャレンジしている。流れる雲のように形を変化させる無限チャンネルだ。

 それゆえ、ねおミルクボーイはかまいたちのチャンネルということを抜きにしても単純にYouTubeチャンネルとしてのレベルが非常に高い。YouTubeにおいて「どれだけ面白い動画か」はもちろん「視聴者がどれだけストレスを感じないか」という要素がとても重要になってくるのだが、その点においてねおミルクボーイは、サムネイル画像の見やすさ、タイトルの付け方、1本あたりの再生時間の長さ、効果音を入れるタイミング、文字のフォント、そのどれもが「絶妙」の一言に尽きる。

【マクドナルド】かまいたち山内・濱家がマクドナルドBEST5を発表!

 たとえば、「【マクドナルド】かまいたち山内・濱家がマクドナルドBEST5を発表!」という動画。一見なんの変哲もないよくある企画だが、あらゆる角度から「人に見られる」ということを意識したYouTubeのお手本のような動画に仕上がっている。

 まず、サムネイル画像が非常に素晴らしい。一瞬でこれがどういう内容のどうがなのかというのがわかる視認率の高さ。伸び悩んでいるYouTuberのサムネイルは、再生回数を稼ぎたいがあまり、サムネイルに余計な文章を入れすぎて逆になんの動画なのかわかりづらくなっているのがほとんどなのだが、ねおミルクボーイのサムネイルは、余計な文言がいっさい入っておらずとてもシンプルで見やすい。フォントの使い方も写真背景に文字が潰れないよう縁取りしたり、その動画のテーマカラー(マクドナルドの文字をロゴのカラーと同色にする)を使用したりと数多くの工夫が施されている。

 動画の内容もちろん素晴らしい。「マクドナルドの好きなメニューランキング」という誰もが共感できるテーマに加え、ランキング自体もバーガーメニューばかりを並べたありきたりなものではなく、ハッシュポテト、ナゲットなどのサイドメニューや「ミルク」という変化球メニューを主軸にトークを展開させて「次はなにが来るんだ?」というワクワク感で視聴者を引き込む。また、一見強面の2人がおいしそうにハンバーガーを頬張り、ミルクやナゲットの会話で盛り上がる姿は視聴者にギャップや親近感、癒やしを与える。そしてなにより、かまいたち2人の会話のテンポや掛け合いで視聴者を掴んで離さない。