TwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏が、Twitterに初めて投稿したツイートを競売にかけている。

　3月5日、ドーシー氏は自身のTwitterに、投稿を売買できるプラットフォーム「Valuables（ヴァリュアブルズ）」へのリンクを投稿した。同氏は、2006年3月21日に、Twitterにおいて記念すべき初投稿となる「just setting up my twttr」とつぶやかれたツイートを売りに出した。

　現時点での最高入札額は、BridgeOracleのCEO、SinaEstavi氏の250万ドル（約2億7100万円）となっている。

　ツイートは「NTF（Non Fungible Token）＝代替不可能なトークン」として販売されている。NTFはツイートだけでなく、GIFやビデオ映像など、デジタル世界のあらゆるものを収集可能な資産に変えることができるものだ。他の仮想通貨と同様に、売買や資産の所有権の記録はブロックチェーンを介して行われる。ただ仮想通貨と異なるのは、NFTを別のNFTと交換することができないことだ。各NFTは複製できないアイテムとして機能し、あくまでコレクション用の資産となる。

　近年NFTの人気は高まっており、さまざまなデジタル作品が売りに出されている。2011年4月にYouTubeにアップロードされ人気となった「Nyan Cat」ミーム作品は、先月に59万ドル（約6400万円）で購入された。

　NFT市場はバブルを迎えているとも言われているが、現物のないデジタル資産の価値を保証するものとして広く定着するのだろうか。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/03/06/jack-dorsey-is-offering-to-sell-the-first-tweet-as-an-nft.html
https://www.foxbusiness.com/markets/historic-tweet-by-jack-dorsey-hits-2-5m-in-digital-auction