ステイホーム中でもロボット掃除機が便利なわけ 「ルンバ i3+」に感じるスタイルの変遷

 ロボット掃除機の利用スタイルは、この1年で大きく変わった。

 COVID-19(新型コロナウイルス)が流行する以前は、仕事や学校に向かう前にロボット掃除機をスタート。私たちが出かけている間にロボットはせっせとお掃除し、帰ってくるとキレイな部屋で迎えてくれる。といったスタイルが主だったのではないだろうか。

 しかし、在宅ワークが多くなった現代では、出勤や外出が減り、自宅に居ながらロボットを稼働させざるを得なくなったはずだ。

 こうしたコロナ禍のステイホーム中は、どのロボット掃除機を選べばいいのか?どうすれば快適になるのか?といった問題に、ひとつのアンサーが提示された。アイロボットジャパンから発表された、ルンバのミドルクラスを担う「ルンバ i3」「ルンバ i3+」だ。


(引用:アイロボットジャパン)

 「ルンバ i3」と「ルンバ i3+」との違いは、ゴミを自動吸引して収集する「クリーンベース」の有無。で、どちらも掃除機能は変わらない。しかし、そのクリーンベースの有無で得られる体験は大きくことなるように感じた。そちらに関しては後述するので、まずはこの新しいルンバが現代の暮らしにいかに適していたかを紹介していこう。

お掃除ロボットは、在宅中でも使える存在へ


 今回試用したのは「ルンバ i3+」。使ってみてなるほどなと関心させられたのが、「一筆書き」で効率良く部屋を掃除する。という掃除へのアプローチだ。

 ロボット掃除機の走行パターンは大きく2種類ある。ひとつは複数の動作を組み合わせてランダムに走るランダムウォーク型。もうひとつは「ルンバ i3」シリーズのように、各種センサーを使って部屋を効率よく一筆書きで走るタイプだ。

 ランダムで走るタイプのロボットは、ロボット掃除機黎明期からある掃除アプローチ。比較的安価だが掃除に時間がかかり、どこに向かうかの予想もできないのがネック。家に居る時間が増えた現代では生活や在宅ワークの邪魔になってしまう。在宅時間が増えて家が汚れやすくなったのに、ロボットが使いづらくて余計に汚れがたまる……。という悪循環が起こりかねない。

 一方で、一筆書きするように掃除する「ルンバ i3」「ルンバ i3+」であれば、何度も同じ場所を行ったり来たりすることもない。部屋の形状に合わせて効率よく掃除を済ませるため、掃除時間は短縮される。

 これが在宅ワークに相性が良いのだ。たとえば……

・仕事を始める前に素早く掃除をしてもらう
・お昼の休憩時間に掃除を終わらせる
・買い物の時間を使って掃除する

 などのメリットを享受できる。事実、リビング・キッチン・和室が繋がり、テーブルやソファなどの障害物もふんだんに置かれている我が家の掃除が、約30分で完了したのは驚きだった。掃除のルートがある程度わかるので、ロボットの動きに合わせて他の作業や家事を済ませてしまえるのも便利に感じた。

 この効率の良い掃除アプローチは、ロボット掃除機にさまざまなセンサーが搭載され、部屋形状を認識できるようになったここ数年のトレンド機能となっている。ルンバシリーズではカメラを搭載した上位モデル(ルンバ i7、ルンバ s9+)の専売特許だったが、今回ミドルクラスの「ルンバ i3」「ルンバ i3+」でも同様のアプローチができるようになったのは、在宅ワークが増えた現代に求められた会心のアップデートだと言える。

ゴミ捨てすら自動化され、在宅中の床掃除をまるごと任せられる

 自宅で仕事に集中するには、仕事以外の手間をいかに減らすかが大事だと感じている。

 床掃除に関しては、ロボット掃除機を導入すれば解決できるが、掃除のすべてを任せられるわけではない。ロボットが吸引したゴミは結局人間が処理しなくてはならないため、ロボットを稼働させる前にダストボックスに溜まったゴミを取り出して捨てて装着する。までが1セットだ。

 これは1分もあればいい。自力で掃除するのに比べたら大した手間ではないのだが、「掃除しなきゃ、でもその前にアイツ(ロボット)のゴミを捨てなければ……」といった思考が頭をよぎるのがストレスだった。今は、面倒だから後で良いか。仕事が・家事が忙しいから後で良いか。となり、キレイが維持できないのだ。

 こうした問題も最新のルンバは解決してくれた。

 試用した「ルンバ i3+」はクリーンベース(自動ゴミ収集機)が付いているモデルとなり、ルンバが吸引したゴミは掃除後にすぐにクリーンベースの紙パックへと回収されるため、ルンバのゴミ捨てが不要なのだ。

 「ルンバ i3+」が来てからというもの、この一手間の省略が本当に快適だった。


 掃除をしたいと思ったときにアプリからボタンを押す、スマートスピーカーで掃除を頼む、スケジュールに合わせて毎日ルーティン掃除をしてもらう。どんなシーンでも、掃除前も掃除後も、準備や後処理は一切不要。「掃除」への意識を割かれることなく、常に清潔な環境を保ってくれるのは目が覚める思いだった。これは本当に快適だ。

 クリーンベースの紙パックは、最大で60日分のゴミを貯められるので、人間がやる作業は2ヶ月に1度、紙パックを捨てて交換するだけ。交換用紙パックは3枚で2178円。掃除頻度やペットの有無によって変わってくるが、半年間に1度買い足せばいい計算で、ランニングコストも悪くない。

 1点注意として、掃除が終わりゴミをクリーンベースに移す時は、短時間だが昔の掃除機をハイパワーで稼働させたような爆音が轟く。ペットや小さな子供が居る家庭では、この吸引音に慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。我が家は1才児が泣いた。