ヒットするゲームの条件は“性別問わない支持”に? 『牧場物語』最新作が秘める可能性

時代が『牧場物語』シリーズに追いついた

 ゲーム人口が増加した現代のゲーム市場においては、性別を問わず支持されることがヒット作の必要条件となっている。『スプラトゥーン』や『Dead by Daylight』、『モンスターハンター:ワールド』、『Apex Legends』、『ファイアーエムブレム 風花雪月』、『あつまれ どうぶつの森』といったタイトルはすべて、同分野が草創期にターゲットとしてきた男性だけでなく、女性もプレイヤーに取り込むことで近年を代表する人気作の地位へと上り詰めた。昨年ヒットしたインディータイトルの代表格である『Fall Guys: Ultimate Knockout』や『Among Us』なども例外ではないだろう。

 『牧場物語』シリーズもまた、これらと同様の文脈にある。最高傑作に初期の作品をあげるファンが多いなか、同シリーズがここ数年、一段と盛り上がりを見せている理由もこうした点にあるのではないだろうか。

 『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、シリーズにとって5年ぶりのオリジナル新作となる。今作はシリーズ25年の集大成となれるのか。その動向から目が離せない。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

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