AIが決めた化粧品を私たちは本当に購入するのか 最新技術・サービスから考える
SNSやオンラインショップが増加し、インターネット上には自分の気になるアイテムの情報が溢れかえっている。コスメやスキンケアアイテムもちろん例に漏れず、美容家から芸能人、インフルエンサーなど様々な人々のレコメンドに気軽にアクセスできるようになった。
その一方で、“本当に自分に合う”メイクを模索するユーザーも増えただろう。特にコスメやスキンケアが好きな人にとって、自分の悩みを解消できるアイテムとの出会いは、購入に踏みきる大切なポイントだ。そのためにパーソナルカラー診断や骨格診断をして、より自分に適したコスメやファッションアイテム選びの参考にする人も多い。
そんななか、コスメやスキンケアアイテムのブランドは自社サイトやアプリ、LINE友達登録者向けのコンテンツとして、より消費者にマッチした商品をレコメンドできるサービスを行っている。化粧品・スキンケアメーカーのORBIS(オルビス)は「AI未来肌シミュレーション」として、アンケート方式のカウンセリングの後、スマホのカメラ機能を使って撮影した写真でユーザーの肌のコンディションをチェックできるサービスを提供。ORBIS公式アプリ内で試すことのできるこの機能は、実際に自分の肌の状態をスコアで確認できる以外に、5年後、10年後、20年後の自分の肌のシミュレーション、美容アドバイスや、ORBIS製品の中でおすすめのアイテムを選んでくれる。ほかにも「パーソナルAIメイクアドバイザー」ではカメラ機能を使ってパーソナルカラー診断や顔タイプ診断を受けることができる。診断後はカラーや顔のタイプに合わせたメイクのレクチャーやおすすめアイテムが表示され、ORBIS製品への関心度を高めるだけでなく、ユーザーが実際にメイクで悩んでいることや改善したいことをサポートする内容のコンテンツが用意されているのだ。
さらに韓国コスメブランド・ETUDE HOUSE(エチュードハウス)公式サイトでは、いくつかの質問に答えるだけで可能なパーソナルカラー診断が用意されており、診断結果に合わせたおすすめのコスメが表示される。また、カネボウが展開するメイクアップブランド・KATE(ケイト)のLINEコンテンツでは、スマホのインカメラで自分の顔を見ながら、KATEのアイライナー、アイシャドウ、リップなどのカラーアイテムを実際に顔にのせた状態を見ることができる。新たに購入したいアイシャドウを検討する時、店頭でタッチアップしなくても購入に踏みきれる工夫がなされているのだ。