インド版「Clubhouse」も誕生……少数言語圏で新たに登場する気鋭のSNS

 日本国内において“音声版Twitter”こと、「Clubhouse」が爆発的人気となり、利用ユーザーを伸ばしつつあるなか、インドでは「Clubhouse」に代わるSNSに注目が集まっている。

 24時間以内に300万ダウンロードを達成し、いち早く時代の潮流にのったのは、「Twitter」の対抗馬として登場した「Koo」だ。昨年3月に国策として開発が進められ、その後8月には「Aatmanirbhar Bharat」アプリチャレンジのソーシャル部門で1位を獲得した。

 インド紙『ザ・タイムズ・オブ・インディア』によると、特定のアカウントの凍結や投稿の削除をめぐり、インド国内の法律に反するとして「Twitter」を批判したのを皮切りに、「Koo」の人気が急上昇。ほんの数日の間に通常時の10倍のダウンロード数を達成するとともに、新規ユーザー数においても通常の10~20倍という異例の記録を更新した。

 インドでは英語とヒンディー語が公用語に指定されている。とはいえ、人口の大半は非英語話者である。「Twitter」を含むビッグテック企業のSNSが少数言語に対応していない現状を鑑み、「Twitter」の対抗馬として頭角を現したそのアプリは、政府とインド国民とを繋ぐコミュニケーションのパイプラインとしての役割を担っており、国内で話される英語以外の言語に対応。ユーザーは基本的に母語で参加できるようになっており、アプリでは意見を述べたり、政治家や芸能人と会話したりすることが可能だ。さらに、ロゴにおいても黄色の鳥を採用するなど、青い鳥がトレードマークの「Twitter」と似通った部分がある。

 さらに、インドの起業家の間ではインド版「Clubhouse」として、「Leher」に注目が集まっている。「Clubhouse」と同様、音声を通じてアイデアをやりとりできるようになっており、起業家にとっての学習やネットワークの構築の場と化している。

 2018年、不動産サイト「CommonFloor」の共同設立者である2名の起業家がバンガロールに拠点を置くスタートアップLeherを設立。その自社アプリである「Leher」は、本家の「Clubhouse」とは異なり、iOS端末のほか、Android端末にも対応している。同社の発表によると、「Leher」のユーザー数は15万人。ユーザー1人当たりの平均使用時間は15分~2時間であるという。「Leher」では基本的にFacebookやGmailアカウント、もしくは電話番号さえあれば誰でもログインできるようになっており、その点においても完全招待制の「Clubhouse」とは一線を画している。(なお、「Leher」ではプライベートクラブに参加する場合のみ、招待制となっている)。