いたずらで強盗をしたYouTuberを誤って射殺 海外でも”迷惑系YouTuber”が問題に
過去にはフェイク銀行強盗で有罪判決
以前にもアメリカで同様の事件があった。TikTokのフォロワーが2500万人を超え、YouTubeのチャンネル登録者が400万人を超える双子の兄弟アラン・ストロークスとアレックス・ストロークスは2019年10月、カリフォルニア州アーバインで2件のフェイク銀行強盗を行ったと『The Hill』は伝えている(参考:https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/537840-tennessee-man-wielding-knife-for-prank-robbery-youtube-video)。
二人は真っ黒な服を着てスキーマスクを被り、あたかも現金がいっぱい詰まったかのようなダッフルバッグを持って、Uberで車を拾おうとした。しかし運転手は、カージャック犯と確信して乗車を拒否し、警察に通報した。その4時間後にはカリフォルニア大学アーバイン校のキャンパスで同様のいたずらを行い、やはり通報された。
二人は2020年8月、起訴された。トッド・スピッツァー地方検事は「911番に通報があり、命を守るために急行した。そこで見つけたのは、不必要に一般市民や警察官を危険に晒すことで、インターネット上で人気を得ようとする捻くれた行為だった。これらは、いたずらではない。誰かが重傷を負ったり、殺されたりする可能性のある犯罪だ」と主張。二人には最長で禁錮4年の判決が下った。
YouTubeは、誰もが動画を楽しめるプラットフォームを提供し、人気はうなぎ登りだ。しかし、新たな社会問題の温床にもなっているようだ。
(画像=Pexelsより)
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。